息子の遊びの真相を押さえ、息子夫婦の仲を取り持ちたい
依頼者・直和さん自身は、専門的な法律知識のアドバイザーをしており、病気がちな妻との老後生活でいっぱいいっぱいだという。
「それなりに貯えもあるのですが、妻の病気治療にもお金がかかります。高額な学費を払う体力は残っていないのが正直なところです。それに、息子に出戻ってこられても困るのです。今、夫婦でゆっくりと落ち着いた生活をしており、子供がもたらすもめごとは避けたい。それに息子はただの職人で、嫁が窓となって世界を開いてくれていたんです。そのケアは私にも妻にもできません。できることなら、遊びの真相を押さえて、息子夫婦のヨリを戻したい。こんなことを言ってはナンですが、嫁も性格がとても強い。本当に強いんです。娘たちも、ちょっとボーッとしているうちの息子が父親でいたほうが、それなりにすくすくと育つと思うんです」
そこで、息子の遊びの概況を伺いました。息子はあるSNSを使っており、そこで遊び仲間とつながっている。SNSの人物特定が得意な探偵に調べてもらうと、息子のSNSをすぐに特定できました。
そこには、朝までシャンパンを飲み、テキーラをのみ、タトゥだらけの男性と肩を組みながらパーティに出席している様子が上げられていたのです。
「こんなにすぐにわかってしまうんですね。このシーンは、嫁からも見せられました。ここまでハマってしまうと、抜けられないものなのでしょうか。もう1年間も遊んでいるので、そろそろ飽きてほしいとも思っています」
写真を見ると、遊び慣れていない息子が徹底的にカモにされている状況だということが伝わってきます。
「嫁から聞いた話では、金がないことを伝えると、“オンラインサロンを始める”“ユーチューバーになる”など、夢物語のようなことを言っているようです。自分の父親がそんな人間になってしまったら、孫娘たちだってバカにしますよね。山村さんには、なぜ息子がこうなってしまったのか。そしてキーマンがいるなら、その人物と話し合い、息子を夜の街から遠ざける交渉をしたいのです。もう息子から搾れる金がないことがわかれば手を引くでしょう」
【息子は根が正直なのか、それとも夜の街に毒されてしまったのか……その2に続きます】
探偵・山村佳子
夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/