夫は母親が大好きで結婚する直前まで実家暮らし
旦那さまとの出会いは社会人になってからの、友人の紹介で。3回目のデートで交際に至り、28歳のときに結婚。結婚するまで旦那さまは実家で暮らしており、義母や義妹とも結婚前から交流はあったとのこと。
「友人の紹介は、合コンです(苦笑)。家が近所だったこともあって帰りに2人きりになり、そこから仲良くなっていきました。
夫は結婚するまでずっと実家で、私は大阪府内の企業に就職して通勤するには少し距離があったので1人暮らしをしていました。なので付き合っている間はほとんど私の家で一緒に過ごすことが多かったんです。でも、もともと私の家と夫の実家が近所で、たまに彼の家で一緒に過ごすこともありました」
旦那さまの家は小さい頃に離婚していて母親と妹の3人暮らし。1人暮らしをしていない理由には母親の体のこともあったようで、結婚後は近所で暮らすことをお願いされていたそう。義母とはうまくやっていけると思っていた美知留さんはそのお願いを了承したと言います。
「義母は過去に交通事故に遭っていて、そこから足が少し不自由でした。生活はできるレベルで飲食店の仕込みなどの仕事をしていましたが、家の中でできないこともある。だから定期的に様子を見に行ける近場で暮らしたいと言われました。
夫が1人暮らしをしていない理由として義母のことを付き合っていたときから聞いていましたし、結婚後にすぐ同居なら正直なところ嫌だったかもしれませんが、近所なら全然。もとからご近所さんでしたから。
義母はとても料理上手なのですが、料理にそこまでこだわりがないようで、なんでもおいしいと食べてくれますし、レトルトや既製品も大好き。私と食の趣味も合って、実家に遊びに行くときには交代でお菓子を用意して一緒に点数をつけてランキングを作ったりしていました。義母と交流するようになってから5キロも太ってしまったんですけど、それも義母と笑い合える関係でした」
義母との仲は良好も3歳下の義妹との距離はなかなか縮まらず。「嫌われているのかもしれない」と思っていた美知留さんですが、夫婦の仲がこじれたときに味方になってくれたのは義妹でした。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。