転職先を選ぶ際に福利厚生を重視するという人も多いのではないでしょうか。

福利厚生が充実している会社は「働きやすい」「社員を大切にしている」というイメージがありますよね。
一方で「会社に福利厚生サービスはあるけれど、あまり使わない」「使いにくい」「ニーズに合っていない」と感じる人もいるでしょう。

そこで今回、株式会社ビズヒッツ(https://bizhits.co.jp/)が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBizHits(https://media.bizhits.co.jp/)は、働く男女501人に「あったらうれしい福利厚生」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

調査概要
調査対象:現在お仕事をしている方
調査日:2021年10月2日~11日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:501人(男性266人/女性235人)

現在の福利厚生に満足している人は56.7%

まず勤務先の福利厚生に満足しているか聞いたところ、回答は以下のようになりました。

「満足」「まあ満足」と答えた人が合わせて56.7%。

「やや不満」「不満」という人をやや上回りました。

ただ満足はしているものの「家族手当がないのでほしい」「強いて挙げるのであれば住宅補助があったらうれしい」という声も。

次からは具体的にどんな福利厚生があったらうれしいのかを調査しました。

あったらうれしい福利厚生1位は「家賃補助・住宅手当」

「あったらうれしい福利厚生はなんですか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

上位10位までをランキング形式で紹介します。

1位は「家賃補助・住宅手当」です。
2位以下は「特別休暇」「旅行・レジャーの優待」と続きます。

住宅・休暇・レジャー・職場環境・健康・慶弔・自己啓発など、さまざまなジャンルの福利厚生がランクインしています。

また全体的には「社員食堂や保養所などの施設(ハード)」よりも「手当・休暇・割引サービス(ソフト)」を希望する人が多い印象です。

なお男女別に集計してみると以下のようになりました。

男性の1位はダントツで「家賃・住宅補助」。

男性では女性に比べ「スポーツクラブの利用補助」の順位が高いのが目立ちます。

なお女性の1位は「特別休暇」で、2位の「家賃・住宅補助」とは僅差でした。

また女性では「生理休暇」が4位に入っているのが特徴的。月経痛がツライ女性にとっては、ニーズの高い休暇ですよね。

ではランキング上位の福利厚生があるとうれしい理由について、具体的な回答を紹介します。

【1位 家賃補助・住宅手当】
・寮の手当はあるのにアパートの手当はないので(20代男性)
・持ち家での出費が苦しい。賃貸だけでなく、持ち家への補助も欲しい(30代男性)
・給料が安いので、住宅補助があると助かります(40代女性)

「首都圏の家賃が高いから」「固定費なので、家賃補助があるととても助かる」「家賃手当のある会社がうらやましい」などの回答が寄せられました。

「転勤があるのに、社宅しか補助されない」「寮しかなく、結婚した人にたいしては何も補助がないため」など、社宅・寮以外の福利厚生が欲しいという意見も。

「家を建てて、改めて維持費が多いことを知った。昇給やボーナス以外に少しでも手当がでれば、安定して長く勤めたいと思うから」など、持ち家に対して補助がほしいという回答も複数ありました。

【2位 特別休暇】
・アニバーサリー休暇やバースデー休暇がほしい。子どもの誕生日やイベント時に休めると、子どもも喜ぶしありがたい(20代女性)
・誕生日や結婚記念日などに特別休暇がほしい。心身をリフレッシュするのに役立つから(30代男性)
・誕生日や記念日など「自分にとっての特別な日」に休暇があると、さらに特別な気がしてうれしいと思います(40代女性)

アニバーサリー休暇・バースデー休暇・リフレッシュ休暇などを指します。

「誕生日に休んでゆっくりできる」「結婚記念日に気兼ねなく旅行などができるから」などの回答が寄せられています。

また「自由に取れる休みが少ない」「長期的な休暇の取得が困難」なので、特別休暇がほしいという人も。

「連休をとりたい」という声もありました。

【3位 旅行・レジャーの優待】
・家族で気軽に旅行したいから(30代男性)
・仕事に関係のない旅行・レジャーの補助があると「充実した福利厚生の会社」という印象を受けるし、利用すればお得感が得られる(40代女性)
・テーマパークの割引チケット。毎年家族で行くから、割引があるとありがたい(50代男性)

「旅行が好きなので」「家族や友人と、休暇を楽しめるから」などの回答がありました。

「より一層仕事を頑張ろうという気持ちになれる」「あればリフレッシュでき、会社への帰属意識が高まると思う」という声も寄せられています。

【4位 社員食堂・食事補助】
・昼食手当・社員食堂・お弁当など。昼食代が浮くと、貯金が増えてありがたいから(20代女性)
・10年前まであった社員食堂を復活させてほしい。手軽に便利に食事できるから(40代男性)
・社員食堂またはお弁当。低価格で栄養のバランスの良い食事を摂りたい(50代女性)

「毎日のことと考えるとかなりの出費だから」「自席で昼食を取るのは、ゆっくり休憩しづらいため」「会社周辺にあるお店のランチ相場が高いため」などの回答がありました。

「会社の近くに食堂やコンビニがないため、独身社員や弁当を用意できないときのための配慮があるとありがたい」という人もいました。

低価格で栄養バランスのいい食事が取れると「後半の仕事も頑張ろう」と思えそうですよね。

【5位 スポーツクラブの利用補助】
・ジムを利用したくても、会費を考えると足が遠のく。割引で利用できれば取り組みやすい(20代男性)
・運動不足を感じているため(30代女性)
・健康の意識付けやジム通いのハードルが下がるため、行きやすい環境になると思うからです(40代男性)

「ジムに通いやすくなる」「運動不足解消や健康づくりに役立つ」という回答が寄せられています。

また「会社の中にフィットネスジムをつくってほしい」「会社の中にあるジムの設備を充実させてほしい」という意見もありました。

【6位 資格取得・教育支援】
・資格取得のために書籍代や受験料を払い、負担に感じたから(20代女性)
・資格取得のモチベーションアップにつながるから(30代男性)
・技術を学びたいが自費での学習では困難だから(40代男性)

「個人負担だと高い」「書籍代の負担が大きい」などの回答が寄せられています。

会社が資格取得や勉強のための費用を負担してくれたら、チャレンジするモチベーションが高まりそうですね。

「意欲はあるのに経済的な理由で勉強できないのは、本人のモチベーションを落とすことになり、会社にとってももったいないと思う」という意見もありました。

【7位 保養所】
・家族や同僚で行けば絆も深まるから(30代男性)
・子どもと旅行に行きたいですが、ホテルにあまりお金をかけられません。なので気軽に泊まれる施設があるといいです(40代女性)
・旅行で気軽に安く泊まれるから。職場の仲間とも一緒に行けるから(50代女性)

「格安でくつろげるから」「旅費の節約になる」などの回答がありました。

「以前勤めていた会社の保養所は安価で利用でき、場所も良いところにあって、何度も利用していたので」という人も。

なお「保養所」と答えた人は全員が30代以上でした。

【8位 生理休暇】
・毎月生理のときに体調が悪くなるので、あるとうれしい(20代女性)
・よく「生理でお腹が痛くて辛いけど、その理由では仕事を休みづらい」という声をききます。私自身も生理痛は重いほうなので、気兼ねなく休める福利厚生があったらありがたいと思いました(30代女性)
・「一番症状が重い一日だけでもお休みをいただければ、同じチームの皆さんにご迷惑をかけることがないのになあ」といつも思っています(40代女性)

生理痛がひどい女性からの切実な要望が寄せられています。中には「生理痛で欠勤することが多々あり、減給または有給休暇を使用することになってしまうので」という人も。ほとんどが女性からの意見でしたが、男性からも「生理休暇があれば気軽に休みやすいのではないか」という声がありました。

【9位 慶弔金の支給】
・記念日・誕生日補助金。せっかくの大切な日なので、補助金をいただいて少しだけリッチに過ごしたいから(20代女性)
・誕生日に商品券などの贈り物がほしい。モチベーションを維持できる(30代男性)
・子どもの進学時はどうしてもお金がかかるので、会社からのお祝い金などがあったら助かると思います(50代女性)

結婚や出産へのお祝い金・子どもの入学祝い・誕生日プレゼントなどですね。

「子どもの進学などはお金がかかるので、何かあればうれしい」「誕生日にお祝いみたいなものがあれば」などの意見が寄せられています。

「会社が家族のことも気に掛けてくれていると思うとうれしく感じる」という人もいました。

【10位 通勤手当】
・ちょっと遠いので、あると助かります(30代男性)
・電車やバスの交通費は支給されているが、自家用車で通勤する場合はガソリン代が補助されないから(30代女性)
・自転車通勤が必要なスタッフに駐輪場代を支給してほしい。公共交通機関は交通費が支給されるのに、駐輪場代は持ち出しであることが不公平のように思うからです(30代女性)

公共交通機関以外で通勤している人から「ガソリン代を支給してほしい」「駐輪場や駐車場代を負担してほしい」という意見が聞かれました。

また「交通費の支給額上限があがってほしい」という声も。

通勤に関しては通勤手当以外にも「スタッフ用の駐車場がほしい」「送迎バスがあるとうれしい」などの回答が寄せられています。

* * *

男女501人にアンケートを実施したところ、現在の福利厚生に満足している人は56.7%でした。
また「あったらうれしい福利厚生」の第1位は「家賃補助・住宅手当」。
男女別に見ると、男性では「家賃補助・住宅手当」が1位、女性では「特別休暇」が1位になりました。
また女性では10位以内に「生理休暇」や「託児所」がランクイン。
男性では「飲料の補助」「在宅勤務手当」が10位以内に入っています。

「未婚・既婚」「一人暮らし・実家住まい」など、状況やライフステージによっても「あったらうれしい福利厚生」は違うもの。
どんなライフステージの人も使いやすい福利厚生が揃っている企業なら魅力的ですね。

記事詳細:https://media.bizhits.co.jp/archives/20475

 

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