新年度も始まり、医学部受験を考えているご家庭も多いことでしょう。
医学部受験を志す受験生に向けた情報発信メディア「医学部受験ノート」(https://igakubu-note.jp/)は、全国の医学部在学生・卒業生の50名を対象に「医学部受験の際に選んだ科目は生物と物理のどちらを選択したか」についてのアンケートを実施しました。
医学部卒業生および在学生が選んだ科目は、物理(58%)、生物(42%)でした。「物理」の方が多い結果になりました。
「生物」を選んだ理由について教えてください。
「生物」を選んだ理由は「将来的に生物が役立つから」「元々興味があったから」「物理のように関連問題が不正解になるリスクがないから」といったものがありました。
人間や動物に興味があったので、物理よりも生物に興味を選択した。高校当時、物理の先生より生物の先生の方が好きだったので。 京都大学(20代・女性)
医学部を目指すうえでは、生物の方が将来的に役立つと考えたこと。また、物理は難しかったから。長崎大学(40代・男性)
暗記科目が多かったから。物理は計算があり、イージーミスのリスクを避けたかったので、生物を選択しました。琉球大学(20代・女性)
生物のほうが医学にもつながる分野が多く、今後医師として働いていく際にも活かせると考えたため選択しました。物理だと、計算ミスなどにより関連する問題全てが不正解になってしまうリスクがあります。しかし、生物だと関連した問題でも全てを間違える可能性は高くないため、受験科目としても適切と考えました。 東京医科大学(30代・男性)
元々医科大学を選んだのは、人の体・動物の体に興味があったからでした。高校の時も生物が好きで成績もよく、ずっと嬉々として勉強してきました。物理は100点か0点かということもあるのでリスキーなこともあり、生物を選びました。兵庫医科大学の過去問で、生物は簡単な感じがしたのも理由です。
兵庫医科大学(20代・男性)
「物理」を選んだ理由について教えてください。
「物理」を選んだ理由は「他大学の滑り止めの兼ね合いがあったから」「暗記が苦手だったから」「数学が得意だったから」といったものがありました。
大学受験において基本的には、生物より物理のほうが得点が楽と言われていたので、物理を選択しました。特に自分はもともとは阪大の医学部を目指しており、阪大は全国でも生物が最難関とのことで、なおさら物理を選択しようと思いました。神戸大学(20代・男性)
もともと数学が得意だったことと、物理は答えが決まっているから。それに対して生物は実験などからの推測を記述するため、満点は取りにくいと思ったから。名古屋大学(20代・男性)
高校の時に、物理を選択していたからです。高校入学前の科目選択の時にはまだ進路が決まっておらず、物理ならどんな進路を選択しても大抵対応できます。また、途中から理科の選択科目を変更しても、物理は高校1年の時から授業を受けていないと追いつくのは難しいと先生に言われたから。鳥取大学(30代・女性)
暗記があまり得意でなく、生物は覚えることがたくさんありそうだったから。鹿児島大学(30代・女性)
物理は、入試問題(高校の授業範囲)では難しさの上限があり、出される問題も限定されています。そのため、基本の形を覚えたら、入試に出される物理の問題は、たいてい解けたので物理を選びました。浜松医科大学(20代・男性)
医学部志望であれば、誰もが悩む理科の科目選択。先輩の意見を参考にしながらも、自分が自信のある科目を選択するのが、後悔しない方法かも知れません。
■アンケート概要
調査対象:医学部(国立・私立問わず)卒業生・在学生
対象人数:50名
対象地域:全国
調査期間:1月4日〜1月31日
調査方法:インターネットアンケート調査
■回答者の出身・在学大学(順不同)
東京大学、東京医科大学、神戸大学、鳥取大学、信州大学、京都大学、琉球大学、川崎医科大学、神戸大学医学部、滋賀医科大学、九州大学、日本大学、昭和大学、長崎大学、名古屋大学、鹿児島大学、産業医科大学、浜松医科大学、群馬大学、大阪医科大学、宮崎大学、京都医科大学、兵庫医科大学、札幌医科大学、福島県立医科大学
※『医学部受験ノート』(https://igakubu-note.jp/11389)より