眼鏡ブランド「JINS」(ジンズ)を手がけるジェイアイエヌは、眼鏡タイプのウエアラブル・デバイス「JINS MEME」(ジンズ ミーム)を11月5日に発売することを発表しました。眼鏡のフレームに3点式眼電位センサーと6軸センサーを組み込んだ製品で、測定したデータはスマートフォンに入れた専用アプリに送られる仕組みです。発売と同時に3種類のアプリが公開される予定で、それぞれアタマ年齢とカラダ年齢を測定、安全運転をサポート、ランニングフォームの改善を目的としています。
さらに、認知症やメタボリックシンドローム、ロコモーティブシンドロームなど、高齢化や生活習慣の変化に対する各種疾患の増加に対し、「JINS MEME」のセンシング技術を使って、先制医療(病気を未然に防ぐ)分野におけるキーソリューションの構築に挑戦するそうです。東北大学、慶應義塾大学、ドイツ・ジーゲン大学などの研究機関と連動した産学協同の研究体制ですでに研究が開始されています。
製品発表会に招かれた認知症が専門分野である東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太教授によれば、認知症患者の歩行のブレを「JINS MEME」が検知できれば、認知症の疑いが出た時点で素早く効果的な治療が行なえるようになるといいます。また、「JINS MEME」を使って脳の働きを活性化できれば、認知症を未然に防げる可能性も高いと語りました。ジェイアイエヌの田中仁社長は「5年後には全てのJINS製品にMEMEを搭載したい」と決意を表明しました。
「JINS MEME ES」は39,000円(税別)で、プラス2,000円で度付きレンズに変更が可能です。重量は約36g。充電時間約2時間、連続使用時間はリアルタイムモードで最長12時間、スタンダードモードで最長24時間です。
フレーム後端にバッテリーを内蔵してmicroUSBケーブルにて充電します。スマホとはBluetoothで通信する仕組みです。
「JINS MEME MT」19,000円(税別)はミラーグレーのサングラスタイプで、プラス2,000円でクリアレンズに変更可能。スポーツに特化したモデルで3点式眼電位センサーが省略されています。重量約45g。充電時間約2時間、連続使用時間はリアルタイムモードで最長12時間、スタンダードモードで最長24時間。
東京・表参道ヒルズで行なわれた発表会には、東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太教授が登壇され、先制医療に対する試みに関して説明されました。
「JINS MEME App」を使うと、集中度を表すアタマ年齢と、活力を示すカラダ年齢が測定できます。これで日常生活における頭と体の状態が把握できるそうです。