文/堀けいこ
~結成からの歴史を振り返るアート、フィルム、楽器、衣装、貴重なアーカイヴ、3Dコンサートを体感できるコーナーなど盛りだくさん~
「GREAT! Keep on Rolling 」。永遠のロックンローラー、故・内田裕也氏がこんなメッセージを寄せたのが、東京で開催中の「Exhibitionism−ザ・ローリングストーンズ展」。2016年4月のロンドンを皮切りに、ニューヨーク、シカゴ、ラスヴェガス、ナッシュヴィル、シドニーと世界各地を回り、これまでの観客動員数は100万人を突破しているという大規模世界巡回展。日本がアジア唯一の開催国とあって、国内だけでなく海外からも大きな注目を集めている。
待ちに待った初日の3月15日には開場時間よりかなり前から多くのファンが集結。オープンされると、すかさずストーンズ・ワールドを満喫している人々の喜びがSNSで飛び交って話題になった。その開催もゴールデンウイーク最終日の5月6日(月)まで。ここで改めて、期間中盤となった今だからこそ語れる見所と情報を紹介しよう。
「Exhibitionism−ザ・ローリングストーンズ展」の日本での会場は、東京・五反田駅から徒歩10分ほどのところにあるTOC五反田メッセ。敷地300平米の建物がまるごと会場になっていて、展示スペースは1800平米以上という広さ。大きなベロ像が置かれた建物入口を入ると、その全てがストーンズのメンバー自身がプロデュースした貴重なアイテムを堪能できる空間になっている。
会場には500点を超える展示物あり、その内容は、結成からの歴史を振り返るアート、フィルム、楽器、衣装、貴重なアーカイヴなど、盛りだくさん。3Dコンサートを体感できるコーナーなどもあり、ストーンズとともに人生を歩んできたような熱いファンならずとも楽しめる催しになっている。
実際、会場では、アートやロックが好きな若い世代、親子や家族連れなど、どのコーナーでも幅広い世代の人たちと隣り合わせになる。そんな、空気感も新鮮だ。
多彩な展示の中でも、とりわけ人気となっているコーナーを挙げてみる。
まずは、体験型ミキシングのコーナー。「Miss You」や「Angie」などの代表曲8曲の中から好きな曲を選び、ヴォーカル、ギター、ドラムなどの個別の音源を、レコーディング・ミキサーになりきってミキシングすることができる。来場者たちの間では、へッドホン越しに「ミックのアカペラが聴ける!」と話題になっている。
さらに、誰もが楽しんでいるのがステージ衣装のコーナー。千鳥格子のジャケット・スタイルが初々しかったデビュー当時の1960年代から、世界最強のロック・バンドと呼ばれる現在に至るまでの、70点を超えるホンモノの衣装がずらりと展示されている。実際にライブ体験をしたことがあるファンなら「あのライブのミックの衣装だ」と興奮が蘇るだろうし、初めての人でも超一流デザイナーたちが手がけたストーンズの衣装の豪華さには驚いてしまう。
そして一番の見ものといえるコーナーが、若き日のミック・ジャガーやキース・リチャーズが共同生活をしていたというイーディス・グローヴのアパートメントの再現。キッチンや居間がリアルに再現されていて、その散らかり様、汚れっぷりには失笑しまうほど。この様子を撮影して、SNSにアップする人も多いという。
とにかく、その楽しさ、充実ぶりに、「また観に来たい」という人が続出。平日、土曜、祝前日は最終入館が19時30分までのため、仕事帰りにも楽しめる。
ひとりでじっくり堪能するもよし、家族や仲間と喋りながら楽しむのもよし。史上最強のロックバンドとして50年以上にわたり世界的人気を誇るザ・ローリング・ストーンズの熱気を感じる、またとない機会。「GREAT! Keep on Rolling」の言葉を実感してはいかがだろう。
【Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展
delivered by DHL / official Japan sponsor 才能発掘アプリ Fairchance】
会場 TOC五反田メッセ (東京都品川区西五反田6-6-19)
開催は5月6日(月・振休)まで。
月~金・土・祝前日 11:00~20:00
日・祝日 11:00~18:00
※最終入館は閉館の30分前まで。
●トワイライト割引 : 平日夕方 17 時以降の来場者を対象にした割引が実施されています。
一般 3,500 円⇒3,000 円(500 円割引) ※会場での販売のみ、割引は一般券のみ対象、学生・VIP は対象外
●展示物は撮影可能。但し、フラッシュのご使用はご遠慮ください。
https://stonesexhibitionism.jp
文/堀けいこ