玩具コレクターとして世界的に知られる北原照久(きたはら・てるひさ)は、東京・京橋の生まれ。青山学院大学時代に、オーストリアにスキー留学した際、古いものを大切にする現地の人々の文化に触れ、古い時計やポスターなどを集め始めました。その後、友人のデザイナーの家に飾られていたブリキのおもちゃに出合って興味を持ち、日本各地の玩具店をまわり、倉庫などに眠っていたブリキのおもちゃを精力的に収集し、マスコミにも注目されるようになりました。
1986年、「多くの人にコレクションを見て楽しんでもらいたい」との思いから、横浜・山手に「ブリキのおもちゃ博物館」を開館。1994年、テレビ東京系列「開運!なんでも鑑定団」の放送開始から鑑定士として出演、現在もレギュラー出演を続けています。
福井県立美術館の「北原照久“お宝”大コレクション展」は、おもちゃから車まで、懐かしい品々満載の展覧会です。(7月14日~8月31日)
本展の見どころを、福井県立美術館の副館長、西村直樹さんにうかがいました。
「人気鑑定バラエティ番組のレギュラー鑑定士として広く知られるコレクター・北原照久。彼の審美眼で選ばれた貴重で懐かしいブリキのおもちゃ、ミニチュアジオラマ、モーションディスプレイから現代アートまでを一堂に披露します。
藤子不二雄、赤塚不二夫ら著名漫画家たちが集ったトキワ荘の寄せ書きカーテン、横尾忠則が描いた状況劇場のポスター、ビートルズや松田聖子など人気アーティストのレコードジャケット、’50~60年代の若者を魅了したジュークボックスやアメ車サンダーバード(実車)、映画「スターウォーズ」で実際に使用されたマスクなど、多岐にわたる北原コレクションを過去最大規模で紹介! その魅力に迫ります」
関連イベントとして、毎週土曜日に「見どころ解説会」、8月6日(日)北原照久講演「コレクションの愉しみ」が行われます。ぜひ会場に足をお運びください。
【開催要項】北原照久“お宝”大コレクション展
会期:2023年7月14日(金)~8月31日(木)
会場:福井県立美術館
住所:福井市文京3-16-1
電話:0776・25・0452
公式サイト:http://info.pref.fukui.jp/bunka/bijutukan/bunka1.html
開館時間:9時から17時まで(入館は16時30分まで)
休館日:会期中無休
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照
取材・文/池田充枝