1960年代、ポップ・アートの旗手として一時代を築いたアンディ・ウォーホル(1928~1987)。
アメリカ、ピッツバーグに生まれたウォーホルは、ニューヨークに出て商業デザイナーから出発し、新しい技法を駆使して1960年代の美術界を先導する活躍を続けました。

アンディ・ウォーホル《三つのマリリン》
1962年
アンディ・ウォーホル美術館蔵
(C)2020 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts,Inc / Licensed by Artists Rights Society(ARS),New York

日本初公開の《三つのマリリン》や《最後の晩餐》など、約200点が一挙に公開される大規模な展覧会が開かれています。(2023年2月12日まで)

本展の見どころを、展覧会を企画した、ソニーミュージックエンタテインメントの中村勉さんにうかがいました。

アンディ・ウォーホル《孔雀》
1957年頃
アンディ・ウォーホル美術館蔵
(C)The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts,Inc / Licensed by Artists Rights Society(ARS),New York

「ポップ・アートの旗手として、アメリカの大量消費社会の光と影を描いたアンディ・ウォーホル。この大回顧展では、1950年代に商業デザイナーとして活躍していた初期の作品から、1960年代に事故や死を描いた象徴的な「死と惨事」シリーズ、アンダーグラウンド映画やテレビ番組などの映像作品、セレブリティ(有名人)たちの注文肖像画、その名声をゆるぎないものとしつつ、カトリックの生い立ちにも触れる晩年の作品などを包括的に展示します。

アンディ・ウォーホル《最後の晩餐》
1986年
アンディ・ウォーホル美術館蔵
(C)The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts,Inc / Licensed by Artists Rights Society(ARS),New York

この充実した内容の本展は、巡回せず、京都だけの開催となります。
アンディ・ウォーホルは1956年の世界旅行で初めて来日し、京都を訪れました。本展では京都とウォーホルの関係に目を向け、そのゆかりを示す貴重なスケッチなどを展示し、若き日のアンディ・ウォーホルの心を捉えた京都の姿に思いを馳せます。

アンディ・ウォーホル《京都(清水寺)1956年7月25日》
1956年
アンディ・ウォーホル美術館蔵
(C)2020 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts,Inc / Licensed by Artists Rights Society(ARS),New York

アメリカ、ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館の所蔵品のみで構成される日本初の展覧会であり、展示される絵画・彫刻など約200点および映像15点のうち、門外不出の《三つのマリリン》を含む100点以上が日本初公開となる本展にご期待ください」

コロナ禍で開催が延期された、待ちに待ったウォーホル展!! ぜひ会場に足をお運びください。

アンディ・ウォーホル《キャンベル・スープⅠ:トマト》
1968年
アンディ・ウォーホル美術館蔵
((C)The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts,Inc / Licensed by Artists Rights Society(ARS),New York

【開催要項】
アンディ・ウォーホル・キョウト/ANDY WARHOL KYOTO
会期:2022年9月17日(土)~2023年2月12日(日)
会場:京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124
電話:075・771・4334
開館時間:10時から18時まで(入館は17時30分まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月2日)
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照

取材・文/池田充枝

 

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