制限なく日常生活を送れる健康寿命。これを延ばすには、どうしたら良いか? 答えは自分の状態を知ることにある。その際に役立つのが、iPhoneと健康機器の組み合わせ。日常生活を手軽に「数えられる」からだ。
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暦の上では、すでに秋。実り多き季節を楽しむには、健康でありたい。その秘訣を、順天堂大学医学部の小林弘幸先生に訊いた。
そもそも、健康とは、どんな状態か。小林先生は、こう考える。
「人間の体は60兆個の細胞からできています。その細胞ひとつひとつに、質の高い血液が行き渡っている。これが健康な状態です」
そのためには、早寝早起きなど自然の摂理に近い生活リズム、快適な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を実践することが良いとされる。けれど、何から始めればいいのか。闇雲にあれこれ試すことを小林先生は諫める。
「まず自分の体の状態や、生活リズムを知る。自分の居場所がわからなければ、地図を見ても目的地に行けないのと同様で、自分の状態を把握しなければ、何が必要かはわかりません。まずは己を知ることです」
日常生活を“数えて”くれる
iPhone+健康機器
たとえば、iPhoneには標準で歩数計の機能がある。持ち歩くだけで、一日何歩歩いたか、適度な運動をしているかがわかる。
「こうしたものは、持っているだけで健康的な生活をしようという意識を呼び起こしてくれるので、継続する励みになります。健康を意識するために、スマホを持つというのもひとつの選択肢ですね」
小林先生がiPhoneを勧める理由には、体重計など健康機器と連携できることも挙げられる。
「体重を測るだけでも、自分の体調はわかります。私は、夕食は21時までに済ませ、きちんと睡眠を取ることをおすすめしています。これを実践すると、朝起きたときの体重は、夜寝る前のそれよりも確実に減る。そういうことを毎日続けると、食べ過ぎなど、生活のリズムが体重からわかるようになります」
タニタの最新の体組成計は計測結果をiPhoneに転送し、日々の体重の推移をグラフで見られる。これを見ていくと、自分の最近の生活が一目瞭然というわけだ。
さらに関心がある人には、こんな機器を紹介してくれた。
「最近は『スマートバンド2』(ソニーモバイル製)のように、手首に着けているだけで心拍数を測ったり、睡眠状態を知ることができるものがあります。私も実際に試用してみましたが、かなり正確です。日々の推移を医師に見せれば、診断に役立つでしょうね」
健康寿命を延ばすために毎日歩こう、と言われても継続が難しい。そんな経験をお持ちの方でも、iPhone+健康機器なら生活の様子を記録、つまり“数えて”
くれる。それが励みになるので、楽しいうえ、意識も高くなる。
こうした好循環が生まれると、この秋、もっと出かけてみたいという気分も盛り上がるはず。
iPhone+健康機器が、新しい生活との出会いを生んでくれるかもしれない。
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iPhoneと組み合わせて日々の健康状態の確認・記録・管理が簡単にできるアプリ&アイテム集
腕に装着するだけで、⼼拍や睡眠状態がわかる
ソニーモバイル『スマートバンド2』
毎⽇体重を測り、体調の変化を知る
タニタ『RD-907』
iPhoneを持ち歩くだけで歩数などを計測してくれるアプリ
「ヘルスケア」
問い合わせ先/
ソニー 0120-777-886、050-3754-9577(携帯電話・PHS)
タニタ 電話0570-099655