新型コロナワクチンの接種について、さまざまな報道がされています。今回、 医療人材総合サービスを提供する株式会社エムステージ(https://www.mstage-corp.jp/)が、医師483名に、今後、開始される予定の『新型コロナワクチン接種』についてアンケート調査を実施しましたので、その結果をご紹介します。(調査期間:2021年1月8日〜1月12日)。
1.9割以上の医師が『新型コロナのワクチン接種の勤務があれば、希望する』と回答!
今後、開始される予定の新型コロナワクチンの接種対応の勤務があれば、希望するか質問したところ、58%が「(単発勤務の)スポットで希望する」、1%が「定期で希望する」、34%が「スポット・定期いずれでも希望する」と回答。9割以上の医師が、『勤務を希望する』と回答しました。
一方で「希望しない」は7%でした。
2.ワクチン接種の勤務を希望する理由としては、『協力したい』という医師の思いが感じられる回答が約7割に。「国難でもあり、少しでも役に立てる仕事をしたい」「求められれば医師として当然」
勤務を希望する理由について質問し、自由記述の回答を分類別に集計したところ、TOP3は1位「場所、日時などの条件が合えば(協力したい)」、2位「空いている時間があるため」、3位「協力したい、役に立ちたい」となりました。
「場所、日時などの条件が合えば(協力したい)」項目に分類した回答では、“ワクチン接種には人が必要だろうから力は貸したいが、常勤先を休むわけにはいかないので土日や休日に勤務があれば希望する。(山梨県・40代・一般内科)”、“自分の他の業務との都合がつく範囲内でお手伝いしたい(愛知県・40代・一般内科)” 、“常勤の職場が既にあり、研究日であれば勤務可能。(長野県・30代・一般内科)”などのように、既に多忙な業務を抱えながら、できる範囲を進言される回答が多くありました。「協力したい、役に立ちたい」の回答と合わせ、約7割の回答から少しでも力になりたいという医師たちの思いを感じる結果となりました。
3.ワクチン接種にあたり、7割以上の医師が『接種時の副反応への対応』を懸念。「アナフィラキシー症状に十分に対応出来る体制が必要」
ワクチン接種にあたり、実務上で予想される懸念について質問したところ、TOP3は1位「接種時の副反応への対応」、2位「接種者からの専門的質問対応(により、接種時間がかかる)」、「接種場所の密状態、感染リスク」となりました。
自由記述では、ワクチン接種にあたっての多岐にわたる懸念が指摘されました。こうした懸念に対応し、医療者が安心して勤務できる体制の構築が、スムーズなワクチン接種の実現において重要だと考えられます。
4.7割以上の医師が『1/8からの緊急事態宣言再発令』に、「賛成」と回答!
1/8からの緊急事態宣言再発令について質問したところ、74%が「賛成」、13%が「反対」、13%が「分からない」となりました。
自由記述では、「賛成」の意見として“緊急事態宣言の発出には賛成だが、その内容、範囲、規模などについては大いに疑問がある。(東京都・50代・一般内科)”、“むしろ遅すぎたし、内容としても前回より緩い。(東京都・30代・リハビリ科)”などのように、より早期の発令やより厳しい内容を求める声が多く上がりました。
5.約5割の医師が、新型コロナの流行によって、2020年度の『年収が減った』と回答!「常勤先を解雇された」、「救急車を受けなくなってインセンティブが減った」
新型コロナの流行によって、46%が「年収が減った」、38%が「コロナを理由にした増減はなし」、12%が「影響なし」、4%が「年収が増えた」と回答しました。約半数の医師が、新型コロナの影響により年収が下がっていることが分かりました。
<調査概要>
アンケート実施期間:2021年1月8日(金)~2020年1月12日(火)
有効回答数:483件
対象者:医師
回答方法:WEBを利用したアンケート調査