私たち人間の体は、食べたものでできています。だから、「スーパーフードを」とか「納豆食べましょう」ということになりますよね。しかし、ただ食べるだけでは成り立ちません。食べたものを消化吸収して不要物を排出する、までが大事です。
このサイクルは同時にできるわけではありません。まず消化。この消化にかなりのエネルギーを要するのです。かたい食べ物や油・肉などのヘビーなものを食べた後に胃が重くなるのはこのため。消化だけで疲れてしまうのです。
疲れがたまったとき、病後回復時などは、胃腸にやさしい消化が軽い食事を心がけましょう。1日の3食のうち、1食だけ取り入れても、消化吸収→デトックスのサイクルがスムーズになります。
ゆるレシピとは、
1.消化に負担をかけない胃腸にやさしい食事や、水分を多く含むやわらかい(ゆるいテクスチャーの)食事をさす。
2.料理を作るのに手間ひまがかからず、だれでも簡単に作れ、おいしく食べられる食事のこと。
管理栄養士の大越郷子先生の「ゆるレシピ」から、おすすめの「とてもかるい食事・おかず」を2品紹介しましょう。
【たらのはんぺん風焼き】
消化吸収されやすいはんぺんをつなぎがわりに使って、ふっくら食べやすくしました。
にんにくを隠し味に使って、薄味にメリハリをつけました。
【材料(2人分)】
たら… 2 切れ
酒… 大さじ1
はんぺん… 1 枚(約100g )
A
卵白… 1 個分
片栗粉… 小さじ2
おろしにんにく… 小さじ1
塩・こしょう… 各少々
ごま油… 大さじ1
B
だし… 80mL
しょうゆ… 小さじ2
青じそ… 4 枚
大根おろし… 100g
【作り方】
1.耐熱皿にたらをのせ、酒をふってふんわりラップをかける。電子レンジで1分30秒加熱する。
2.1.の粗熱をとり、粗くほぐしてボウルに入れる。はんぺんを入れてスプーンの背などでつぶし、Aも加えてよく練り混ぜ、6等分して小判形に整える。
3.フライパンにごま油を熱し、2.を片面焼いたらひっくり返し1分ほど焼く。Bを加え、ふたをして2~3分蒸し焼きにする。
4.器に青じそを敷き、3.を盛る。
5.フライパンに残った汁に、軽く水気を絞った大根おろしを入れ、軽く煮て4.にかける。
【白身魚のかぶら蒸し】
淡泊な白身魚に、すりおろしたかぶをかけた胃にやさしい1皿です。
ふわっとしたメレンゲの口あたりを、青柚子の酸みがひきしめます。
【材料(2人分)】
白身魚(金目鯛やたらなど)… 2 切れ
A
卵白… 1 個分
塩… 少々
かぶ… 2 個
B
片栗粉… 小さじ2
酒… 小さじ1
長いも… 60g
かぶの葉… 4 ~ 5本
C だし… 100mL
酒・みりん・薄口しょうゆ… 各大さじ1
片栗粉… 小さじ2
青柚子の果汁… 大さじ1
青柚子の皮… 少々
※青柚子のかわりに、柚子を使っても。
【作り方】
1.ボウルにAを入れ、泡立て器でツノが立つまで泡立てる。
2.かぶ1個はすりおろして軽く水気をきり、1. 、Bと混ぜる。
3.もう1個のかぶは、8等分のくし形に切る。長いもは1cm厚さの半月切りにし、かぶの葉は4cm長さに切る。
4.白身魚は半分にそぎ切りし、3.とともに耐熱の器にのせて2.をかける。沸騰した蒸し器に入れて10分ほど蒸す。
5.小鍋にCを入れて混ぜ、加熱してとろみがついてきたら青柚子の果汁を加えて1分ほど煮る。すりおろした青柚子の皮を入れて混ぜ、蒸し上がった4.にかける。
このレシピは、『ゆるレシピでからだクリーニング』大越郷子・水野香織著(小学館)に掲載されています。
ゆるレシピでからだクリーニング
(大越郷子・水野香織著(小学館))