19世紀中頃、各国の技術や文化の見本市として発展した万国博覧会で、九谷焼を世界に紹介したことで知られる金沢の鏑木商舗。文政五年(1822)に創業した同社は、現在に至るまで九谷焼の魅力を多くの人に伝える活動を精力的に行なっています(鏑木商舗についての詳細は、こちら)。
最近評価が高いのは、九谷焼にガラスを組み合わせたオリジナル酒器のシリーズ。ちろり(酒器の一種)や日本酒用のワイングラスなどがあり、これまでとは違った雰囲気で日本酒を楽しめます。
↑ガラスの容器にお湯を入れるとお燗、氷水を入れるとお酒を冷やすことができる鏑木商舗オリジナルの酒器「九谷チロリ」。左/染付ネジリ十草(そめつけねじりとくさ)2万1600円、ショットグラス5400円(1客)、右/色絵十草文(いろえとくさもん)2万7000円、ショットグラス5400円(1客)
こうした鏑木商舗の酒器を使って日本酒を試飲して、購入できる売り場が東京・日本橋の日本橋三越 本店地下1階の和洋酒売場「ラ・カーブ」に8月27日(水)から設けられました。現在は、「〆張鶴」で知られる新潟県の宮尾酒造のお酒を、蔵元の方とやり取りしながら体験できます。
↑左/鏑木商舗の八代当主・鏑木基由さんと宮尾酒造の齋藤将広さん。右/鏑木商舗のちろりなどの酒器。日本橋三越 本館5階のインテリアフロアでは、鏑木商舗の鏑木オリジナル酒器を購入することもできる。
9月からは、広島県の賀茂鶴酒造の「賀茂鶴」を展開。9月6日(土)と7日(日)には杜氏の方が来店します。日本酒作りの想いに耳を傾けてみてはいかがでしょう。
【九谷焼の酒器で日本酒が楽しめる「ラ・カーブ」】
場所:
日本橋三越 本館地下1階 食品売り場「ラ・カーブ」
☎03・3241・3311
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/floor/main_b1f/index.html
営業時間:
10時〜19時
※「ラ・カーブ」では、ワインを試飲しながら楽しめるコーナーも設けられています