大人だけの暮らしに比べると、子どものいる家庭は、学用品や各行事のもの、おもちゃなどが家の収納を圧迫しがちです。そこで、株式会社LIFULL SPACEが、関東1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)在住で、18歳未満の子どもがいる25~49才の男女2,548名を対象に、子育て世代の収納に関する調査をしました。子育て世帯の収納はどう対処しているのでしょうか? 早速見ていきましょう。
■子育て中の女性の約8割、男性の約6割が収納に困った経験あり
「現在のお住まいについて、収納に困ったことはありますか?」と聞いたところ、女性では「今、困っている」が65.8%、「過去、困っていたことがある」が13.5%となり、約8割(79.3%)の子育て中の女性が収納に困った経験のあることが分かりました。また、男性では「今、困っている」が49.5%、「過去、困っていたことがある」が14.3%となり、約6割(63.8%)が収納に困った経験があることが分かりました。
女性の方が高い割合ではありますが、男女ともに困った経験をしたことがあるようです。
■収納に困ったモノの第1位は男性・女性ともに「季節ものの衣類」
先の質問で、「今、困っている」、「過去、困っていたことがある」と回答した人に、「どのようなモノの収納に困ったことがありますか?」(複数回答)と聞いたところ、子育て中の女性は、第1位「【季節もの】衣類(コート、ブーツなど)」(62.5%)、第2位「【日頃ほとんど使わないもの】記念品・思い出の品」(56.1%)、第3位「【日常的に使うモノ】子供用品(おもちゃ、ベビーカーなど)」(51.2%)という結果が出てきました。
子育て中の男性も、第1位は同じく「【季節もの】衣類(コート、ブーツなど)」(60.2%)となりましたが、2位に「【季節もの】行事もの(ひな人形、こいのぼり、クリスマスツリーなど)」(42.0%)、3位に「【季節もの】レジャー用品(スキー用品、キャンプ用品など)」(40.3%)という結果となり、収納で困ったモノに女性と男性に違いがあることが浮き彫りとなりました。
■収納に困った際の対策は女性・男性ともに「あきらめた」が半数に。「売る」という回答も目立つ
収納について、「今、困っている」、「過去、困っていたことがある」と回答した人に、収納に困った際の対策を聞きました。
【季節もの】【日頃ほとんどつかわないもの】【日常的に使うもの】の利用シーン別に聞いたところ、女性、男性ともに、「あきらめた(解決せず放置)」が約半数を占めました。なかでも【日常的に使うもの】をあきらめた割合が最も多く、女性では70.2%、男性では57.7%という結果になりました。
また、【日頃ほとんど使わないもの】では、「捨てた」と答えた割合と同程度に「売った」と答えた人が女性では19.6%、男性では22.6%という結果になりました。【日常的に使うもの】【季節もの】でも同様の傾向がみられ、フリマアプリや買取サービスなどを利用したシェアリングエコノミーに対する意識が高まっていることが分かりました。
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子育て中の女性の約8割が、収納に困っている、困った経験があることが分かりました。また、収納に困ったモノは、季節の衣類、雛人形などの行事もの、記念品・思い出の品などの日常的には使わないけれども、安易に捨てることができないものが多いということが分かりました。
また、収納に困った際の対応策は、女性、男性ともに有効な対策を講じるよりも、あきらめる、そのまま放置するという人の割合が高いという結果が出てきました。しかしながら、ひとつずつ片付けていけば、収納スペースも出てくるでしょうし、トランクルームなどに「預ける」という選択肢もあるかもしれませんね。
■調査概要
(女性)
調査期間:2020年2月27日~2020年3月5日
調査対象:関東1都3県(東京・埼玉・千葉・神奈川)在住者1,593人、18歳以下の子どもがいる
25~49歳女性
調査手法:Webアンケート
(男性)
調査期間:2020年3月19日~2020年3月26日
調査対象:関東1都3県(東京・埼玉・千葉・神奈川)在住者955人、18歳以下の子どもがいる
25~49歳男性
調査手法:Webアンケート