今どきの10代はどれくらいのお小遣いやバイト代を稼ぎ、どれくらいの貯金があるのでしょうか? SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(http://www.smbc-cf.com/)が「10代の金銭感覚についての意識調査2020」をしています。早速結果を見ていきましょう。
■10代の収入額の平均は17,095円
全回答者(1,000名)に対し、収入の状況を聞いたところ、「収入はない」は21.0%、「収入はお小遣いのみ」は37.0%、「お小遣い以外の収入がある」は42.0%となりました。
学生区分別にみると、「収入はお小遣いのみ」と回答した人の割合は、高校生43.6%、大学生・短大生・専門学校生・予備校生(以下「大学生等」)14.5%と、高校生のほうが高くなったのに対し、「お小遣い以外の収入がある」と回答した人の割合は、高校生35.1%、大学生等65.6%と、大学生等のほうが高くなっています。
ひと月あたりの収入額の平均をみると、17,095円で、学生区分別では、高校生は11,573円、大学生等は35,897円。また、家族からもらっているお小遣い額の平均をみると、4,675円で、学生区分別では、高校生は3,808円、大学生等は7,628円でした。
お小遣い以外の収入がある人(420名)について、お小遣い以外の収入額のひと月あたりの平均をみると、高校生では22,149円、大学生等では43,067円でした。
ひと月あたりの収入額の構成比をみると、「お小遣いによる収入」は17.3%、「アルバイトによる収入」は78.5%、「その他の収入」は4.2%となりました。大部分は、アルバイトをして稼いだ収入が占めているようです。
学生区分別にみると、「アルバイトによる収入」は、高校生では75.3%、大学生等では81.5%と、大学生等のほうが6.2ポイント高くなった一方、「その他の収入」は、高校生では6.9%、大学生等では1.7%と、高校生のほうが5.2ポイント高くなっています。
■「フリマアプリで収入を得ている」10代の19%、収入額の平均は2,942円/月
全回答者(1,000名)に、フリマアプリや動画配信アプリを活用して収入を得ているか聞いたところ、「している」は18.5%、「していないが、したいと思う」は41.9%で、合計した『前向き(計)』は60.4%となりました。男女別にみると、『前向き(計)』と回答した人の割合は、男性52.8%、女性68.0%と、女性のほうが15ポイント以上高くなっています。
フリマアプリで収入を得ている人(185名)に、アプリによるひと月あたりの収入金額を聞いたところ、「1,000円未満」(29.7%)や「1,000円~2,000円未満」(28.6%)に回答が集まったほか、「5,000円~10,000円未満」(14.6%)にも回答が集まり、平均は2,942円でした。
男女別にみると、平均は男性4,471円、女性2,012円と、男性のほうが2,459円高くなりました。
■貯金をしている10代は51%、貯金額の平均は高校生71,073円、大学生等191,200円
全回答者(1,000名)に、預貯金をしているか聞いたところ、「している」は50.6%、「していないが、したいと思う」は40.0%、「していないし、したいと思わない」は9.4%となりました。
学生区分別にみると、預貯金をしている人の割合は、高校生では48.6%で半数未満となったのに対し、大学生等では57.3%と過半数でした。
預貯金をしている人(506名)に、今、どのくらいの預貯金を持っているか聞いたところ、平均は101,936円でした。学生区分別にみると、高校生は平均71,073円で、収入はない人は71,033円、収入がお小遣いのみの人は71,967円、お小遣い以外の収入がある人は70,042円と、いずれも同水準でした。他方、大学生等では預貯金額の平均は191,200円でした。
預貯金をしている人・預貯金をしたいと思っている人(906名)に、その理由を聞いたところ、「買いたいものがあるため」(49.7%)が最も高く、次いで、「将来のため」(49.4%)、「万が一のときのため」(30.6%)、「旅行に行くため」(23.8%)、「一人暮らしをするため」(15.3%)となりました。
男女別にみると、男性では1位は「買いたいものがあるため」(47.2%)だったのに対し、女性では1位は「将来のため」(54.2%)でした。
また、預貯金をしていない人(494名)に、その理由を聞いたところ、「預貯金に回すお金がないから」(44.7%)が最も高く、以降、「貯めるより自分のためになることに使いたいから」(11.1%)、「高額なものは親が買ってくれるから」(6.5%)、「欲しいものがないから」(6.1%)、「お金が必要になったら働けばいいから」(5.5%)と続いています。
■奨学金の利用状況 「利用している」17%、「利用する予定がある」26%
全回答者(1,000名)に、奨学金の利用状況を聞いたところ、「利用している」は17.4%、「利用する予定がある」は26.0%、「利用する予定はない」は56.6%となりました。
学生区分別にみると、奨学金をすでに利用している人の割合は大学生等では34.8%と、高校生(12.3%)と比べて高くなりました。
奨学金を利用している人(174名)に、奨学金利用の目的を聞いたところ、「授業料」(83.9%)が最も高く、以降、「教材費」(29.3%)、「生活費」(22.4%)が続いています。
また、利用している奨学金について知っていることを聞いたところ、「特になし」は22.4%となっており、奨学金を利用しているものの、2割強の人がその内容について把握していないようです。知っていることとして挙がったものをみると、「返済義務を負う人(が誰か)」は44.3%、「返済方法(毎月払いなど)」は32.8%、「返済が始まる時期」は26.4%と、半数を下回りました。
■10代のお金の使い方
全回答者(1,000名)に、普段、どのようなものに自分のお金を使っているか聞いたところ、「ジュース・お菓子」(55.5%)が最も高く、次いで、「食事」(48.7%)、「趣味」(37.9%)、「ファッション・コスメ」(35.2%)、「ゲーム」(24.5%)となりました。
全回答者(1,000名)に、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、平均は8,890円となりました。学生区分別にみると、ひと月あたりに使っている金額の平均は、高校生5,585円、大学生等20,144円と、14,559円の差が開いています。
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いかがでしたか? 今どきの10代の堅実な姿が見えてきたのではないでしょうか。「フリマアプリ」で収入を得ている様子は、時世を感じますね。
「10代の金銭感覚についての意識調査2020」
調査期間:2020年1月10日~21日の12日間
対象者 :15歳~19歳の学生を対象
調査 :インターネットリサーチ
1,000名の有効サンプルの集計結果
(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)