宝くじ、ギャンブル、遺産相続、保険金など、もし思いがけず大金が手元に入ってきたら――あなたならどうする? また今後、もしそういう場面が訪れたら、どうするのが良いのか? そこで今回は、株式投資の助言を行なう投資顧問サイト「あすなら投資顧問」が50代~70代の男女を対象に行なった「思いがけず大金が入った時に困ること」の調査結果に注目し、大金が入った時に起こった実体験を紹介。大金が入ると人はどう変わるのか? 早速みていこう!
予期せぬ大金が入るタイミングはいつ訪れるのか?そしてその使い道とは…?
まずは大金が手元に入ってきたタイミングについて。
「思いがけず大金が入ってきたのはどのような時でしたか?」と質問したところ、『遺産の相続(31.4%)』という回答が最も多く、次いで『保険金の受取(19.1%)』『退職金の支給(17.3%)』『宝くじに当選(11.7%)』『ギャンブルの払戻金(9.7%)』と続いた。
「一攫千金を狙って」というよりも、「突然の出来事」によって大金が入ってくることが多いようだ。
では、手元に入ってきたその大金を、みなさんは何に使っているのだろうか?
「そのお金を何に使いましたか?(使う予定ですか?)」と質問したところ、半数近くの方が『貯蓄(46.3%)』と回答した。
先行き不透明な将来を見据えて堅実に…といったところだろうか。以降、『旅行や買い物(19.5%)』『投資(15.8%)』『ローンなどの返済(9.0%)』『譲渡(0.6%)』『寄付(0.4%)』と続いた。
大金を手にしたことによるトラブルも…そのトラブルとは!?
「大金を手にすると人生が狂う」なんてこともしばしば言われるが、実際にトラブルなどは起こっているのだろうか。
「大金が手元に入ってきた時に困ったことやトラブルはありましたか?」と質問したところ、なんと1割の方が『はい(10.2%)』と回答。10人に1人は何かしらのトラブルに巻き込まれているというのだ。
大金が入ってきてどのようなことに困ったか、どのようなトラブルかを具体的に聞いたところ、
・他の親族(兄弟)との間柄が険悪になってしまった(50代/男性/会社員)
・株式に投資したら半額に目減りした(70代/男性/自由業)
・株取引のトラブル(70代/女性/無職)
・身内から借金の申し込み(70代/女性/専業主婦)
などの回答があがったという。
実際の遺産相続では小説やドラマの世界よりも酷い骨肉の争いが起こっているようだ。また、素人の知識で安易に投資するのはリスクが高いのかもしれない。
専門家に相談しない人も多い。しかし満足度は…
では、困ったことやトラブルが生じた時は誰を頼りにしているのだろうか?
「困った時・トラブルが起きた時にどこに相談しましたか?」と質問したところ、『投資顧問(3.6%)』『銀行(8.1%)』『弁護士・司法書士・行政書士などの士業(15.3%)』と、お金や法律の専門家に相談した方は3割未満と、非常に少ないことが判明した。
その結果が、次の満足度にも影響している。
「相談した結果に満足していますか?」と質問したところ、実に4割近くの方が『全く満足していない(12.6%)』『あまり満足していない(24.3%)』と回答した。
金銭、特に大金が絡むトラブルは、素人の意見だけでは解決できない問題も多いので、やはり専門家を頼った方がいいのかもしれない。
どんなアドバイスを求めている?
前項で、4割近くの人が大金が入ってきた際の相談に不満を抱いていることが判明したが、ではどのようなアドバイスを求めているのだろうか?
「どのようなアドバイスがもらえると嬉しいですか?」と質問したところ、『節税に繋がるもの(33.3%)』という回答が最も多く、次いで『将来に繋がるもの(31.5%)』『特になし(19.8%)』『時代に合ったもの(9.9%)』『社会貢献に繋がるもの(0.9%)』となった。
入ってきたお金をそのまま貯蓄に回すのは、現在の金融機関の利息から見てもあまりおすすめはできない。ましてや大金ともなれば掛かってくる税金も相当高額になるので、ただ貯蓄していても目減りしていく一方だ。
そういったことを避けたい、そして将来のために有効に使いたいという思いから、上記のような回答に多くの票が集まったと考えられる。
もしかしたら、あなたの元にも突然、大金が舞い込んでくるかも。トラブルに見舞わないよう、専門家の力を借りるという選択肢を頭に入れておくといいかもしれない。
文/鳥居優美