雑誌『サライ』の連載「リンボウ先生のおとこの買いもの」が好評の作家/国文学者・林望(はやし・のぞむ)さんが考えた「究極の3ウェイバッグ」が、ついに完成!『サライ』の公式通販で発売しました。
名前の音読みから「リンボウ先生」と通称される林望さんは、若き研究者時代にケンブリッジ大学とオックスフォード大学で研究生活を送り、英国での体験を綴った名エッセイ『イギリスはおいしい』や、『謹訳 源氏物語』などの古典翻訳でも知られています。
イギリスの生活と、日本の古典、日英両方の文化に通じているリンボウ先生にとって、“理想の鞄”とは、いったいどのような鞄なのでしょうか?
リンボウ先生の“理想の鞄”
『サライ』2016年2月号に掲載された連載エッセイ「リンボウ先生のおとこの買いもの」は、こんな一文ではじまっています
《どういうものか、私は「かばん」を買うのが好きだ。といっても、ブランドには全く興味がない。》(「リンボウ先生のおとこの買いもの」第2回「見果てぬ夢」)
そんなリンボウ先生は、かつてロンドン時代に、王室御用達の老舗・アスプレイ社に、「孫に譲れる鞄を」という条件で特注革鞄を作らせたのだそうです。それは、じつにすばらしい鞄だったのですが、ただひとつだけ欠点がありました。
《素敵で堅牢で、じつに美しくて、世界に一つの、まったくユニークな逸品であったが、堅牢な分、充分に重くて、もともと非力な私には、持って歩くのが辛くなってきたのだった。》(前掲連載)
鞄はやはり、軽くて持ち歩きやすいものでなくてはなりません。ほどほどに軽くて、かつ孫に譲れるような堅牢で、美しく、機能的な鞄はないものか?
リンボウ先生は、「理想の鞄」の条件として、以下の6つを挙げています。
リンボウ先生の「理想の鞄」6箇条
1.まず軽いこと
2.ある程度防水性があること
3.リュックとして背負えること(ちゃんとした肩当てパッドが付いており「横長」の形のままで背負えること)
4.密閉性に優れ、スリなどに遭いにくいこと
5.ポケットが多く、文房具など細々としたものを収納するのに便利であること
6.ペットボトル、常備薬、着替え、洗面用具、貴重品入れ、カメラ、老眼鏡、A4ファイルなどの荷物を常に持ち歩ける大きさであること
こうした条件を曲がりなりにも満たした鞄として、リンボウ先生は、中学生が塾通いなどに使う、某スポーツメーカーのナイロン製の通学鞄を使ってきました。しかし、この連載エッセイの最後には、「見果てぬ夢」が、記されています。
《もう少し「味わいの感じられる鞄」はないものだろうか》と。
日本屈指の鞄工房「シルバーレイククラブ」に製作を依頼
そのようなわけで、リンボウ先生の夢をかなえるべく、『サライ』の商品開発チーム「らくだ屋通信販売部」が立ち上がりました。リンボウ先生の理想の6箇条を満たしつつ、もう少し「味わいの感じられる鞄」を作るべく、門を叩いたのが、手作り鞄の名門「シルバーレイククラブ」
「シルバーレイククラブ」は、1999年に発足。ものを大切に使い続けるイギリスの文化を、日本の職人の手で、天然素材を使って表現する鞄ブランドです。流行を追わずに、クラシカルなたたずまいの本物の鞄を、熟練の職人の手作業で作ってきました。
もちろん“Made in Japan”です。使いやすさと、長く使える堅牢さとをとことん究めた造りに定評があり、天然素材ならではの美しい鞄を作ってきました。
工房を訪れたリンボウ先生は、熟練の職人さんたちに自らの言葉で「見果てぬ夢」を伝えました。
打ち合わせを重ね、試作品を作り、そして数々の修正をへること数か月……。
そしてこの春、満を持して完成したのがこちらの鞄です!
【特上道具本舗「らくだ屋通信販売部」謹製】
リンボウ先生の『いのちの3WAYかばん』
『サライ』×シルバーレイククラブ(日本)
税込み価格 2万9700円
初回限定数 100
※追加生産が決定した場合はお届けまで90日ほどかかります。
万一災害に遭遇しても「命」を支えてくれる鞄
リンボウ先生が理想の鞄に求めたのは、「万一災害に遭遇しても、鞄が命を支えてくれる」ことでした。だからリンボウ先生の「いのちの3WAYかばん」と名付けました。
「いのちの3WAYかばん」には、文具やカメラ、A4サイズ書類のほか、ペットボトル、常備薬、着替えなどがすべて入ります。
突然の地震や豪雨などで交通機関が麻痺して帰れなくなっても、1〜2日であれば、生きていくのに最低限困らないだけの必需品がすべて収まるこの鞄は、いざというときに命を支えてくれる“ライフライン”(命綱)なのです。
さらに、この鞄は、「リュックサック」として背負えます。
特筆するべきは、リュック使用時に、ショルダーバッグや手提げ鞄として使用していたときと同じ形で、「横型」のまま背負うことができるということ。
リンボウ先生にとっては、「横型」のままリュックになる鞄が理想でした。
世にある多くの3WAYのバッグは、ショルダーバッグやブリーフケースとして使うときには「横型」で、リュックにするときには「縦型」になります。そのような3WAYバッグだと、背負うときに90度角度が変わるので、中の荷物が崩れてしまいます。書類や筆記具が鞄の中で動いてガチャガチャ音がするのは、正直あまり心地よいものではありません。
その点、「いのちの3WAYかばん」なら、ブリーフケースの形のまま、スマートに背負うことができます。また、背負ったときに、手提げ鞄の持ち手が横にくることがなく、左右対称のシンメトリーが美しい。ジャケット姿にも、じつによく合います。
あの東日本大震災から8年がたちました。ここ数年は日本各地で地震や豪雨など様々な災害が起きています。そうした災害に備えて、「防災セット」「非常時持ち出し袋」を作っておくことはとても大切なことですが、同時に、日々持ち歩く「いつもの鞄」に、いざというときの備えをしておくことも大事なのではないでしょうか。いつどこで災害に遭遇するかは、誰にも予測できないのですから。
ものを長く大切にするイギリスの生活文化と、日本の職人のものづくり文化。両方の粋を集めた3WAYバッグ。リンボウ先生の理想を、「シルバーレイククラブ」が形にしました。
日本屈指のベテランの鞄職人が丹精を込めた“究極の一生もの鞄”をお届けします。
【特上道具本舗「らくだ屋通信販売部」謹製】
リンボウ先生の『いのちの3WAYかばん』
『サライ』×シルバーレイククラブ(日本)
税込み価格 2万9700円
初回限定数 100
※追加生産が決定した場合はお届けまで90日ほどかかります。
幅39×高さ30×マチ幅10㎝、1400g。外側のポケットは、前面にファスナー式×1、左右に開放式×2、背面にホック式×1。綿、牛革。ショルダーベルトの長さは76〜135㎝。日本製。
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