牡蠣(かき)の季節、到来。瑞々しい磯の香り、乳白色の旨味、すべらかな舌ざわり──。冬の海の恵みを、今年も存分に味わいたい。
東京・四谷『新楽記』のタイフーンシェルター風蒸し牡蠣

牡蠣の旨味が春雨に染み入る
青々とした葱の下から覗く大粒の牡蠣。背徳感さえ覚える豊満な姿で数多の客を唸らせるのが、香港料理『新楽記(しんらっき)』謹製の蒸し牡蠣だ。香港で広く食される潮州料理の蒸し魚に着想を得たという。
「『タイフーンシェルター』とは香港の漁師が台風の際に避難した場所。転じて、香港風海鮮料理を意味するようにもなりました」とシェフの阿部司さん。
口中につるりと滑らせると、ニンニク生姜の醤(ジャン)と陳皮(ちんぴ) の清しい香りが牡蠣の旨味をぐいと押し上げる。牡蠣の下に忍ばせた春雨は、海のエキスを吸い込んだ陰の主役。殻に残った蒸し汁もためらわず啜り尽くすのが香港的流儀なのだ。
新楽記
東京都新宿区若葉2-7-1 ビデオフォーカスビル1階
電話:03・6380・0423
営業時間:18時〜22時30分
定休日:不定
取材・文/佐々木香織 撮影/鈴木泰介

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