今年8月、東京・日本橋に「アートアクアリウム美術館」が開館しました。アートアクアリウムアーティストの木村英智氏が手掛ける『アート、デザイン、エンターテインメント』と『アクアリウム』が融合した、日本が世界に誇る独自の『水族アート』を常設展示する美術館です。
アートアクアリウムは木村英智氏が企画する展覧会で、徹底的な水質管理による水槽作品に幻想的な照明、音楽、プロジェクションマッピングなどが加わって金魚たちの華麗な舞が楽しめます。
この秋、京都・二条城を舞台にしたアートアクアリウムが開かれています。(12月7日まで)
本展は、新型コロナウイルス禍で疲れた人々に癒しとやすらぎを提供することを願って企画され、力強く泳ぐ金魚たちを様々な演出で展示します。
本展の見どころをアートアクアリウムアーティストの木村英智さんにうかがいました。
「世界遺産・二条城の非公開の庭で、夜間のみ開催の『アートアクアリウム城』は、3年ぶり4回目の開催となり、秋の京都を彩る風物詩としての期待を感じています。
巨大金魚鉢シリーズ『花魁』『大奥御殿スペシャル』『ロータスリウム』『超花魁』がすべて揃うのは、東京以外では初めてです。
二条城の歴史を象徴する『大政奉還』がもたらした美術史の変遷をテーマとするプロジェクションマッピングが、屏風型水槽に投影され、そこに金魚が舞い泳ぐ『大政奉還金魚大屏風』は、2017年に二条城で、6連3体でひとつの作品として誕生しましたが、今回は18連の超大作となって帰還します。歴史とアートの融合をご堪能ください。
京都を支える観光や芸術文化が、今年は多くの影響を受けて苦しんでいます。今まで様々なインスピレーションをいただいた京都へのお返しとして、少しでも街を盛り上げ、アートの力によって皆様の心を癒す役割を担わせていただければと思っています」
二条城の夜を煌びやかに彩る金魚たちの舞、ファンタスティックなひと時をどうぞ!!
【開催要項】
アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~
会期:2020年10月14日(水)~12月7日(月)
会場:元離宮二条城 二の丸御殿中庭・台所前庭(一部期間は台所も含む)
住所:京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
電話:050・5542・8600(ハローダイヤル)
公式HP:https://artaquarium.jp/branch/kyoto
開館時間:17時から22時まで(最終入場は21時30分まで)
休場日:会期中無休
料金:HP参照
アクセス:HP参照
取材・文/池田充枝