夫婦や仲間、あるいは一人での旅ももちろん悪くはない。しかし年齢を重ねると、そこにもうひとつ楽しい旅のスタイルが加わる。すなわち、祖父母と孫で出かける「孫旅」(まごたび)である。
そこで注目したいのが、長崎県雲仙市小浜町の「休暇村雲仙」が企画した「イルカクルージング&天文台で星空ウォッチング付『孫旅』プランだ。
島原半島の西側に位置する小浜町といえば温泉で有名だが、豊かな自然もまた魅力。そもそも、この休暇村があるのは国立・国定公園の中なので、立地をフルに生かすことが可能なのである。
まず特筆すべきが、海の美しさだ。なにしろイルカに出会える確率は、年間を通して99%というのだから驚きである。つまり「イルカクルージング」は、その魅力を活かしたプラン。しかも人懐っこい野生のイルカは船のすぐそばまでやってくるそうなので、孫にかけがえのない体験をさせるには格好だ。
また同休暇村では、毎週土曜日の夜に「星空観察会」も行われている。九州最大級(口径250ミリ)の屈折式大型望遠鏡を使用し、惑星や恒星、星雲、星団などを観察するというもの。都会では想像できない空の大きさは、記憶にしっかりと刻み込まれるだろう。
もちろん食事も、新鮮な海の幸をふんだんに使用した「地魚三昧」(地魚しゃぶ、県産魚お造り2点盛、押し寿司)+ハーフバイキング(長崎ちゃんぽんなど)と、地のものを活かしたみずみずしい味わい。
さらには休暇村で撮影した写真を、後日自宅まで郵送してくれるサービスなどもあるので、まさに至れり尽くせりだ。
夏休みはもうすぐ終わりだが、急げばまだ間に合うかもしれない。また「孫旅」プランの宿泊可能期間は2017年3月31日までなので、冬休みや春休みを利用するという手もある。いずれにせよ、可愛い孫との思い出づくりにはもってこいの企画であろう。
【休暇村 雲仙】
住所:長崎県雲仙市小浜町諏訪の池
電話:0957-74-9131
http://www.qkamura.or.jp/unzen/
取材・文/印南敦史