忙しいときや特定の栄養が不足している時に補うことができるバランス栄養食品。今はどの銘柄が人気なのでしょうか。マイボイスコム株式会社が『バランス栄養食品の利用』に関する調査をしました。結果をそれぞれ見ていきましょう。
■直近1年以内に食べたバランス栄養食品|カロリーメイト、SOYJOYが人気
バランス栄養食品を直近1年以内に利用したという人は4割弱でした。女性や、若年層での比率が高く、10・20代では5割強の方が利用していました。
選ばれている銘柄は(複数回答)「カロリーメイト」「SOYJOY」が各2割強、「1本満足バー」が1割強と続きました。
「1本満足バー」などは若年層、「バランスアップ クリーム玄米ブラン」などは女性若年層での比率が高い傾向です。
直近1年間バランス栄養食品利用者の選定時の決め手(複数回答)は、「味」「価格」の他、「栄養成分」「カロリー」「形状 ・食べやすさ」が各20%台、「原材料」「食感」「満腹感・腹持ちのよさ」などが各2割弱です。
主利用銘柄別にみると、バランスアップ ひとくちビスケット主利用者では「食感」など、inバー プロテイン主利用者では「栄養成分」「効能・効果」などの比率が、他の層より高い傾向です。
■バランス栄養食品の利用頻度は?
直近1年以内バランス栄養食品利用者の利用頻度を聞いたところ、週1回以上食べる人は2割弱でした。 「数ヶ月に1回程度」が28.6%で、ボリュームゾーンとなっています。
■バランス栄養食品の利用目的は「空腹感の解消」や「お菓子のかわり」
バランス栄養食品の利用目的(複数回答)は「空腹感の解消」が39.5%、「お菓子のかわり」が34.6%となりました。続いて「朝食のかわり」「昼食のかわり」などが各2割弱です。
「お菓子のかわり」などは女性での比率が高くなっています。「朝食のかわり」は若年層での比率が高く、10・20代では3割弱です。週5回以上利用者では「朝食のかわり」が約45%で1位です。
主利用銘柄別にみると、バランスアップ クリーム玄米ブラン主利用者、おからだから主利用者、毎日果実主利用者などでは「お菓子のかわり」の比率が高くなっています。また、inバー プロテイン主利用者では「運動・スポーツの合間の栄養補給」などの比率が高くなっています。
■バランス栄養食品購入場所は?
バランス栄養食品購入場所(複数回答)は、「スーパー」「ドラッグストア、薬局・薬店」が、直近1年間利用者の各5割弱、「コンビニエンスストア」が3割強です。
男性では「コンビニエンスストア」の比率が高く、男性10~50代で約4割。女性では「ドラッグストア、薬局・薬店」の比率が高く、女性30~50代では1位となりました。利用頻度が週に3~4回程度・週5回以上と頻度が高い層では、「インターネット」の比率が他の層より高くなっています。
多く利用している人ほど、より安価で購入できるところを利用していることがうかがえますね。
■バランス栄養食品の利用意向|女性若年層は積極的
バランス栄養食品利用意向者(「食べたいと思う」「まあ食べたいと思う」の合計)は35.6%、非利用意向者(「あまり食べたいと思わない」「食べたいと思わない」の合計)は38.4%で拮抗しています。バランス栄養食品利用意向者の比率は、女性や若年層で高い傾向です。女性10~30代では各50%台、男性60・70代では2割強で、年代差が大きくなっています。
利用意向の理由について全6,795件の中からピックアップしてご紹介しましょう。
◆食べたいと思う
・今の生活(バランス栄養食品が朝食代わり)に慣れていて変えるつもりもないため(女性 22歳 週5回以上)
・小腹をみたしたいだけのときで、カロリーを気にしてとるときに選びたい(女性 28歳 直近1年間非利用)
・ 食事をしている時間がないときなど、とりあえず簡単に栄養バランスがよいものを摂れる。(男性 57歳 週に1~2回程度)◆食べたいと思わない
・満足感がなく、後から他のものを食べ過ぎてしまうから。(女性 29歳 数ヶ月に1回程度)
・毎日、三度三度ご飯をきちんと食べていればサプリや栄養補助食品の出番はない。(男性 68歳 非利用)
・旅行中の非常食として、持って行きますが、普段は食べません。(女性 46歳 それ以下)◆どちらともいえない
・非常食で賞味期限が、少なくなってきているのを、食べている。(男性 69歳 数ヶ月に1回程度)
・保存もきくし、携帯もできるし、手軽に食べられるので常備しておきたいと思うから(女性 56歳 直近1年間非利用)
・ 急いで食事を済ませなければならないときに重宝しそうだが、普通の食事のほうが好きだから。(男性 34歳 直近1年間非利用)
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いかがでしたか。バランス栄養食品は食事がうまくとれない場合などの補助的な役割を持っています。味も以前に比べてバリエーションが増えました。エネルギーが不足しがちな時やたんぱく質の補給、ビタミンの補給など、目的や用途に合わせて、上手に使いたいですね。
【インターネット調査】
調査期間:2019年7月1日~5日
回答数:10,275件