人生折り返しの年齢になり、公私ともにいろいろ経験してきたつもりだけれど、本当に「やりたかったコト」はやれていないかもしれません。子どもの頃に夢見ていたことや、週末にちょっと頑張ったらできそうなことなどを、仕事の忙しさや家庭の事情を言い訳にして棚上げにしていませんか?

漫画家・なとみみわさんは、50歳を目前に離婚を経験し、“おひとり様”になったことで、自分自身を見つめ直すために、本当にやりたいことに挑戦すると決意します。「登山」「茶道」など週末にすぐできそうなことから、「女優デビュー」や「運転免許」などじっくりとりかかるものまで、自分の「やりたかったコト」を振り返りながら体当たりで10個やりきりました。そんな体験記をおもしろおかしくまとめたのが、『死ぬまでにやりたい! 10のコト(講談社)』です。読めば共感できるうえ、自分が「やりたかったコト」について考え、実践してみたくなること請け合いです。

今回は、これまで棚上げにしていたことをなぜ50歳を過ぎてから挑戦したのか、その理由をなとみみわさんにお話を伺いました。

作/なとみみわ

プレシニアの言いようのない寂しさは、自分自身で解決するしかない!

―――なとみさんが『死ぬまでにやりたい! 10のコト』を企画した背景について教えてください。きっと、何か思うことがあったわけですよね?

5年前、長く同居していた仲良しの義母を見送り、息子も独立して気がラクになったと思ったら、自身が大きな病気をして少し死を覚悟したんですね。これまで仕事も家庭もフルスロットルで頑張ってきたのに、夫とも心が通じなくなり、なんだか自身にぽっかりと穴が開いたような気持ちになって寂しくて……。「もう、妻とか嫁とか母という肩書きを捨てて、もう一度“なとみみわ”として生きたい!」と思い、離婚をしたんです。こう見えて実はものすごく真面目で、肩書きがあるとその役割を一生懸命やってしまうので、疲れていたのかもしれません。 前向きな気持ちで離婚をしたものの、ひとり暮らしが想像以上に寂しくて(笑)。10代で上京してから、いつも誰かと暮らしていたので50歳目前で初めてのひとり暮らしですよ。だから寂しさを埋めるため誰かと一緒にいたくて、必要以上に予定を入れて苦しくなっていました。このままではダメだ、誰かに頼るのではなく、自身でその寂しさを解決できるようにならなくては、と気づきました。それで、もう一度自身と向き合って、これまでの人生でやり残していたこと、棚上げにしていたことにチャレンジしよう! と始めたのが「死ぬまでにやりたいコト」です。

―――たしかに若い頃はやりたいことがたくさんあったはずなのに、いつのまにかその情熱も消え、なんとなく今に至っている人は多いと思います。

そうなんですよ。我々世代は、もういつ死んでもおかしくないし、経済的にも多少ゆとりが出てきたはずなので、「そのうちに」とか「お金がない」を言い訳にせず、やりたいコトはひとまずチャレンジするべきだと思います。別に大きなことをするだけではなく、「あの有名店のラーメンを食べに行こう」とか「銭湯帰りに気になる居酒屋に行ってみよう」というようなことも“やりたいコト”なんですよ。明日でいいか、ではなく思い立ったら今日やってください!

―――今回、10の“やりたいコト”にチャレンジしましたが、いちばん印象に残っているものはなんですか?

すべて楽しかったですね。やりたかったのにやらなかったコトって、結局は自分自身から逃げていたんだなということにも気づけましたし。また、それぞれの体験をしたからこそ、出会えた人もいます。「女優体験」や「合宿免許」では息子世代の若い人、「行きつけのバー」を作るチャレンジでのカッコいいママさんをはじめ、新しいお友達ができたことは「やりたいコト」を通じていただいた、まさかのギフトだったと思います。これまでの生活では出会えない人たちとの交流で、世界が広がりました。

―――最後に、やりたいコトがわからない、やりたいコトにチャレンジするのが面倒と思う人へメッセージを。

先程も言いましたが、とにかく新しい扉を開くことです。やってみて、「あ、違ったかも……」と思ったら、そっと扉を閉じればいいのです。でも、扉を開いてみた行動は絶対にプラスになるはず。やりたいコトがないという人もいますが、これまで生きてきてやり残したこと、棚上げしたものは絶対にひとつはあるはずです。そのひとつをクリアしたら、どんどんやりたかったコトを思い出せますよ。私たちに、もう迷っている時間はないですよ(笑)。仕事や家庭で、ずっと頑張ってきた自分を、これからは自分自身で推してあげなくては。「自分推し活」を楽しんでいきましょう。私はこれからも思いっきり生きて、「あー、楽しい人生だったな♪」と笑って死にたいです。

■インタビュー:2024年1月20日

あなたは「やりたいコト」をできていますか?

そろそろ自分に目を向けて、やりたかったコトを思いきってやってみて、自分を満足させてみませんか? なとみさん曰く、「やりたいコト」を実行することは、“究極の自分推し活”だそう。

あなたの「やりたいコトやれていない度」チェックシート

あてはまるものにチェックを入れてみましょう!

□子どもの頃にやりたかった職業は叶えられていない
□夏休みの宿題はギリギリまで持ち越すほうだった
□「自分だけのための時間」を最近持てていない、作っていない
□買い物はいつも迷うほうだ、なかなか即決できない
□人生において達成感より後悔のほうが多いように感じる
□「時間がないから」や「お金がかかるから」などできないコトへの言い訳が多い
□「自力本願」より「他力本願」タイプだ
□「こんなはずじゃなかった」が口ぐせだ、または思い浮かんでしまう
□つい人を「うらやましい」と思ってしまうコトが多い
□「やりたいけれど(まだ)やれていない」と思うコトが3つ以上思い浮かぶ

★チェックが0~2個・・・やれてない度 10%
あなたはかなりの実行派。やりたいコトはすぐに取り掛かれるタイプとお見受けします! 人生楽しんだ者勝ち。その調子でやりたいコトはじゃんじゃんやってみよう♪

★チェックが3~6個・・・やれてない度 50%
あなたはやりたいコトはまぁまぁ実行に移すものの、取りこぼしているコトもいくつかあるのでは。「あぁ、私の人生楽しかった!」と笑って振り返るためにも、やりたいコトはより積極的にやってみよう!

★チェックが7個以上・・・やれてない度 90%
あなたは「やりたいな」と思っていながらもやれていないコトが溜まっているのでは……。この本を読み終わった瞬間から、小さなコトでもいいので始めてみましょう。人生終わるまでにやっときたいコトは「いつやるか」、今でしょ!!

* * *

死ぬまでにやりたい! 10のコト
著/なとみみわ
講談社 1,430円(税込)

なとみみわ
イラストレーター。雑誌・広告・webでマンガやイラストを中心に幅広く制作。義母と家族、離れて暮らす実母とのエピソードを北國新聞『介護わはは絵日記』にて連載中。著書には『まいにちが、あっけらかん。』(つちや書店)、ブログが書籍化された『ばあさんとの愛しき日々』(イースト・プレス)、『コミックエッセイ 1ヵ月でいらないモノ8割捨てられた! 私の断捨離』(講談社)などがある。

 


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