友人から恋人へ。連れ子に対する態度も大きく変わった
次に恋愛関係になったのが、今の旦那さまとのこと。出会いは仕事関係で、相手はバツイチのシングルファーザーでした。最初はまったく恋愛対象外で、友人として仲良くしていたと言います。
「シングルファーザーだから、異性として最初は見ていませんでした。友人の中にシングルマザーの子がいるのですが、彼女はもう恋愛はいいといつも言っていたので子どもがいる人たちはそんなに恋愛したいと思っていないだろうと思い込んでいたのです。出会ったときの夫はよく言えば落ち着いた雰囲気で、悪く言うとおじさんという感じ。それに最初は共通の知り合いの外国の方がしている英会話サークルにみんなで参加していた大勢の中の2人だったし、2人で会うようになったのも帰り道が一緒という偶然からでしたし。
でも、最初に手をつながれたときにドキッとしてしまい、そこから好きなのかもと意識するようになりましたね」
旦那さまの連れ子とは知り合いの英会話レッスンに連れてきていたこともあり、付き合う前から顔見知りではあったものの、仲良くはなかったそう。付き合った後に媚びるように優しくしてしまったと語ります。
「夫と出会って初めて会ったときには子どもの連くん(仮名)はまだ小学校1年生で、人見知りしていたこともあって私からも積極的に話しかけたりはしませんでした。複数人で会っているとその中に子ども好きの人が絶対1人はいるじゃないですか。その子ども好きの女性に懐いていたのを遠巻きの1人として見ていただけです。
でも、いざ彼女になったら、人見知りであろうが関係なしに歩み寄らないといけないと思って。連くんのお気に入りのお菓子を聞いて、いっぱい買い込んで会いに行きました。『いっぱいだ~。ありがとう』と笑顔で言ってくれたときは嬉しかったですね」
連れ子に気に入ってもらいたい、その一心だった。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。