今年もいよいよお歳暮のシーズンとなりましたが、「何を贈れば喜ばれるのか」と頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。株式会社ウェブギフトが運営する「オフィスギフト(https://www.officegift.jp/)」が、お歳暮についての悩みや本音など、一般の方のリアルな声を調査しました。
多くの人が抱える悩みには、どのようなものがあるのでしょうか? また、喜ばれるお歳暮はどんなものでしょう。それぞれご紹介します。
時代とともにカジュアル化が進むお歳暮
一昔前までのお歳暮は、企業が年末に手土産を持って挨拶周りを行う形式が主流でした。しかし、近年のお歳暮では、知り合いや家族間で行われるようになっており、贈り方も「持参」から「配送」が一般的になるなど、お歳暮のカジュアル化が進んでいます。
お歳暮を持参しないからこそ、より「何を贈るか」が重要になっていますが、アンケートの結果からはいくつか共通した悩みがあることがわかりました。
多くの人が抱えるお歳暮の悩みや本音
アンケートで寄せられたお歳暮に関するリアルな本音を見ていきましょう。
相手にお歳暮を送る際に、毎年同じものが良いのか、それとも品物を変えた方が良いのか悩みます。何を送っても儀礼的には必ずはお礼を言ってもらえますが、本当にそれが相手の欲しかった物なのかどうかは結局わかりません(50代男性)
冷凍庫問題。いきなり届くので、冷凍庫が空いていないと、詰めるのに困ることが多いです。あと、洗濯洗剤をもらう事があるのですが、柔軟剤の香りが苦手で、消費するのに困っています。香りものも好みがあるので、苦手です。飲料系は、家族で人気のある味と、そうでない味に偏りがあって、一部の味だけ残ってしまうのが、難しいと思います(40代女性)
このように、お歳暮を贈るときには「相手の好みや趣味を考えて選ぶのが難しい」「毎年似たようなものになってしまう」といった悩みを皆さんお持ちのようです。
対して、お歳暮を受け取ったときの悩みとしては「好みではないものをもらって困る」「保存や消費に困る」といった内容のものが大半でした。
それでは、どんなお歳暮であれば喜ばれるのでしょう。
喜ばれるお歳暮とはどんなものなのか?
もらって嬉しいお歳暮に関する質問では、約7割が「飲食物」を選択。しかし、お歳暮の悩みでも多くの声が寄せられていたように、飲食物は「相手の好みでないものを贈ってしまって、相手を困らせてしまうかもしれない」という問題点もあります。
それでは、相手に好きなものを選んでもらえる「カタログギフト」は、どうでしょうか。
お歳暮にカタログギフトはアリ?
「お歳暮にカタログギフトをもらうことについてどう思いますか? 」という質問では、約8割が「嬉しい」「とても嬉しい」と答え、好意的な意見が多いことがわかりました。
その理由は以下のようなものです。
欲しくもないものを毎年送られた経験があり、身内なら「いらないよ」と伝えることもできるが、そうでない場合にはなかなか言い出せない。相手にいろいろと考えさせたうえ、自分が欲しくないものを無理してもらい続けるより、たくさんのものから自分が好きなものを選ぶことができて、贈る側も悩まなくて済むから良いと思う。ただ、付き合いの長い間柄なら私の好みくらいはわかっていて欲しいと思う(60代男性)
飲食物や日用品だと受け取ってもらっても嬉しいかどうかは、わからない。カタログギフトにすると、各々で好みを選んでもらえるので、贈る人も贈られた人も精神的には助かるのではないかと思います(40代女性)
このように、お歳暮にカタログギフトをもらって「嬉しい」と回答した方の理由として多かったのは、「好みでないものをもらったり贈ったりするより合理的」「お歳暮を選ぶ時間が短縮できる」「カタログギフト自体が好き」「好きな商品を選ぶのが面白い」といったものでした。
また、欲しいものがないときは、「カタログギフトのまま他の人に譲る」「プレゼントになるような商品と交換して他の人に渡す」と上手に活用している見受けられます。
反対に嬉しくないと回答した約2割の方の理由は…
カタログの中に特別に欲しいと思うような品があればよいが、お歳暮の価格帯でそこまでの品はなかなかない。そうなるとカタログから選ぶことに時間がかかり、作業自体が面倒で苦痛になる。相手先の心配りが嬉しいのだから、好きなものを贈ってくれた方が嬉しい(40代男性)
お歳暮では食品が多いと思いますが、嫌いな物をいただくよりはカタログの方がいいかなとは思います。ですが、実際に商品を選ぶ時に、相手の事を思いやったり、迷ったりという思いが、カタログギフトには感じられず、少し寂しい気がするからです(50代女性)
このように、「カタログギフト(特に価格の安いもの)には、欲しい商品がない」「少し寂しい感じがする」といった声が寄せられました。
確かに、カタログギフトのなかには選べる商品が少なかったり、もらう人によって魅力的に感じられなかったりすることもあるのが実情のようです。
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「贈る」「贈られる」双方に、様々な思惑が入り乱れるのがお歳暮です。近年、色々なものが簡素化されていますが、「相手のことを思いながら商品を選ぶ」ことが苦痛ではないのなら、ご自身で選ばれたものを贈ってはいかがでしょうか。「忙しくてそれどころではない」という方は、カタログギフトを利用されるのも良いかもしれません。
贈られる側も相手の状況を思い図って、温かい気持ちでお歳暮を受け取れると良い関係が続くのではないでしょうか。