飲み会イメージ写真

「私自身、仕事ももちろんですけど、飲み会を絶対断らない女としてやってきました」、このような発言が話題になったことを皆さんはご存じでしょうか? 2021年2月に、菅義偉首相の長男から総務審議官時代に接待を受けていたことが話題となった山田真貴子前内閣広報官の言葉です。

しかし、社会人であれば上司や取引先から飲み会に誘われた経験があると思いますが、状況によっては飲み会に参加したくない時もありますよね。 行きたくない飲み会に誘われたとき、あなたはどのような行動をとるでしょうか?

そこで、日本トレンドリサーチとダイヤモンド・オンラインによる共同調査により、全国の男女1,020名を対象に、「仕事上の飲み会」(https://trend-research.jp/7747/)についてのアンケートを実施し、結果を公開しました。社会人の飲み会に対する本音をみていきましょう。

■上司から飲み会に誘われて「行きたくない」ときは?

上司からのお誘いを「今日は断りたいけど、断りにくい」。そんなとき、どのような行動をとるのでしょう。「上司から飲み会に誘われて『行きたくない』と思った時、あなたの行動パターンとして最も多いものを選んでください」と聞いたところ、

「申し訳なさそうにしながら断る」56.0%
「断固として断る」14.3%
2つを合わせると7割の方が「断る」という結果に。

一方で行くと答えた中には、
「渋るニュアンスは出しつつ、行く」12.5%
というように、“本当はあまり行きたくないけど…”という気持ちが垣間見えますね。

■取引先から誘われた飲み会は断る?!

では、社内の飲み会ではなく、仕事上でお付き合いがある取引先からのお誘いの場合はどうでしょうか。「取引先から飲み会に誘われて『行きたくない』と思ったとき、あなたの行動パターンとして最も多いものを選んでください」と聞いたところ、

「申し訳なさそうにしながら断る」49.4%
「断固として断る」10.8%
こちらも合わせると6割と、半分以上の方が取引先相手でも「断る」と回答しました。

しかし、上司の場合と比較すると
「『行きます』と即答する」26.2%、
「渋るニュアンスは出しつつ、行く」13.6%
上記を合わせると「行く」と回答した方の割合が4割に増えました。
やはり、「会社」対「会社」の関係ということもあり、断りにくいのかもしれませんね。

飲み会

■頻繁な飲み会の誘いに対してどう思う?

続いて、頻繁に飲み会に誘ってくる上司や取引先についてどのような思いがあるのでしょう。「頻繁に飲み会に誘ってくる上司や取引先についてどう思いますか?」と聞いたところ、

「プライベートの時間が削られるので不快」37.5%
「飲み会が嫌なので不快」22.2%
頻繁なお誘いを不快と感じた方が6割、仕事が終わった後のプライベートの時間を大切にしたいという方が多い結果となりました。

一方、
「仕事の一部なので気にならない」24.0%
「飲み会が好きなので気にならない」16.3%
頻繁な飲み会へのお誘いを気にならないという方が4割いることもわかりました。
飲み会を仕事の一部と考えている方もおられるようです。

■部下が上司の誘いを断ることをどう思う?

部下が上司からの誘いを断ることについて、どのような意見が多いのでしょうか。「部下が上司の誘いを断ることをどう思いますか?」と聞いたところ、

「各自の判断で良い」78%
なんと8割近い方が各自の判断で良いという結果に。

職場の人と飲みながらコミュニケーションを取ることを指す『飲みニケーション』は、最近では“悪しき習慣”と言われることがあります。「若手社員=会社の飲み会が嫌い」という図式が一般的になり、飲みに誘うだけで“パワハラ・アルハラ扱いされるのでは”と戦々恐々とする上司の方も多いのかもしれません。

今回の調査によりわかったことは多くの方が、行きたくない飲み会は「断っている」、上司からの誘いには「各自の判断で良い」、上司や取引先から「頻繁に誘われるのは不快」ということがわかりました。

また、コロナ禍により「飲み会を断りやすくなった」、「飲み会がなくなって良かった」という声もSNSなどでみられます。 仕事の飲み会を“断る”というハードルが、昔よりも下がっているということかもしれません。

***

会社での飲み会が “ 大切なコミュニケーションの場 ” と思っておられる方にとっては、少し寂しく感じる結果だったのではないでしょうか。“仕事が最優先”から“プライベートな時間も優先したい”方が増えたことも要因かもしれませんね。

「仕事上の飲み会に関するアンケート」調査概要
調査期間:2021年3月15日~19日集計対象人数:1,020人
集計対象:20〜70代までの男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

 

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