2020年のプロ野球が開幕して、もうすぐ2ヶ月が経とうとしています。無観客試合に続き、現在は観客数を絞った形で試合が続いている今シーズン。株式会社ジュピターテレコムが、全国の20歳~69歳のプロ野球ファン1,000名(全回答者)に、プロ野球観戦について質問をしました。2020年のプロ野球の楽しみ方を見ていきましょう。

■無観客試合の中継を見た感想 TOP2「打球音や捕球音を楽しめた」「選手の声を楽しめた」

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年度プロ野球公式戦は開幕延期となり、当初予定の約2か月後となる6月19日に無観客で開幕しました。

全回答者(1,000名)に、開幕をずっと待っていたかを聞いたところ、「待っていた」は67.8%となりました。多くのプロ野球ファンが開幕を待ち望んでいたことがわかりました。
また、無観客でも開幕してうれしいかを聞いたところ、「うれしい」は80.9%となりました。

開幕をずっと待っていた人(678名)についてみると、「うれしい」と回答した人の割合は95.0%となりました。今シーズンの開幕を楽しみにしていた人のほとんどが、無観客であっても開幕したことに喜びを感じているようです。

続いて、無観客試合の中継について質問しました。全回答者(1,000名)に、プロ野球の無観客試合の中継を見たか聞いたところ、「見た」は74.3%、「見ていない」は25.7%となりました。
年代別にみると、「見た」と回答した人の割合が最も高くなったのは60代(79.5%)でした。

では、中継を見てどのような感想を持った人が多いのでしょうか。プロ野球の無観客試合の中継を見た人(743名)に、中継を見て感じたことを聞いたところ、「打球音や捕球音が聞こえて楽しめた」(57.9%)が最も高く、次いで、「選手の声が聞けて楽しめた」(40.6%)、「スタンドにファンがいない風景が寂しかった」(33.6%)、「応援の音・声がなくて寂しかった」(30.7%)となりました。観客がいる中では聞こえづらい音や声を楽しんだという人が多い一方で、寂しさを感じていた人も少なくないことがわかりました。

男女別にみると、「打球音や捕球音が聞こえて楽しめた」(男性63.4%、女性52.1%)は男性のほうが10ポイント以上高く、「スタンドにファンがいない風景が寂しかった」(男性29.3%、女性38.2%)と「応援の音・声がなくて寂しかった」(男性26.2%、女性35.5%)は女性のほうが10ポイント近く高くなりました。中継を見て、無観客試合に対してポジティブな印象を持ったのは男性、ネガティブな印象を持ったのは女性に多いようです。

■「“無観客”であることが選手のプレーや勝敗に影響している」無観客試合の中継を見た人の40%が実感

また、プロ野球の無観客試合の中継を見た人(743名)に、無観客であることが選手のプレーや勝敗に影響していると思うかを聞いたところ、「影響していると思う」は40.2%、「影響していないと思う」は59.8%となりました。

無観客であることが選手のプレーや勝敗に影響していると感じた人(299名)に、どのように影響していると感じるか聞いたところ、<選手のプレーに関するプラスの影響>については「野次がないため、プレーに集中できる」や「ピンチのときでも敵のファンの応援が聞こえることがないため、守りに集中できる」といった回答が挙げられました。無観客であることが選手の集中力の上昇につながると感じていた人が多いようです。他方、<選手のプレーに関するマイナスの影響>については「解説者の言葉が聞こえてプレーに悪影響となる」や「普段と違う雰囲気に戸惑ってしまい、本来の力が出ない」、「ファンや応援してくれる人がいないとモチベーションが上がらない」といった回答がみられました。

■「オンライン観戦をやってみたい」プロ野球ファンの31%、一緒にオンライン観戦したい男性芸能人1位「中居正広」、女性芸能人1位「新垣結衣」

自宅などでプロ野球中継を見ながら、ファン同士がビデオ通話を介してつながることを“オンライン観戦”といい、感染症のリスクを気にせず中継を楽しむ方法として注目されています。

全回答者(1,000名)に、“オンライン観戦”をやってみたいと思うか聞いたところ、「そう思う」は30.9%、「そう思わない」は69.1%となりました。
性年代別にみると、「そう思う」と回答した人の割合が最も高くなったのは20代男性(42.0%)、最も低くなったのは60代女性(16.0%)でした。

また、“オンライン観戦”に参加する場合、ファン同士ではどのような話題で盛り上がりたいと思うか聞いたところ、「監督の采配」や「ファインプレー」、「シーズンの結果の予想」、「好きな選手」や「選手の表情」、「好きなチーム」、「過去のエピソード」や「過去の名場面」など、回答は多岐にわたりました。“オンライン観戦”は、ファン同士が共通の話題で盛り上がる機会の一つになるのではないでしょうか。

全回答者(1,000名)に、一緒にオンライン観戦したい芸能人を聞いたところ、男性芸能人では「中居正広」がダントツ、2位「亀梨和也」、3位「出川哲朗」、女性芸能人では1位「新垣結衣」、2位「橋本環奈」、3位「綾瀬はるか」「石原さとみ」となりました。

また、一緒にオンライン観戦したい野球解説者を聞いたところ、1位「江川卓」となりました。豊富な経験や知識に裏付けられた解説をリアルタイムで聞きながら、オンライン観戦を楽しみたいという人が多いようです。以降、2位「古田敦也」、3位「桑田真澄」が続きました。

***

いかがでしたか? 例年通りとは言えませんが、今までは聞こえづらかった打球音や捕球音、選手の声を聞くという新たな楽しみ方もあったようです。ファン同士でオンライン観戦をするのも盛り上がりそうですね。

「プロ野球の無観客試合に関する意識調査」
調査期間:2020年7月3日~7月6日の4日間
対象:全国の20歳~69歳のプロ野球ファン
方法:インターネットリサーチ
1,000名の有効サンプルを集計
(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)

 

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