S N S全盛の時代になって、恋愛の告白方法も随分と変わっているのだろうと推測できますが、その行為が「秘め事」であるだけに実際のところはわかりませんよね。
年頃の子供を持つ親ともなれば、我が子の恋愛行動はとかく気に掛かるものです。さりとて踏み込むことのできない領域でもあったりします。そんな秘めたる恋愛告白について、株式会社ネクストレベルが運営する『縁結び大学』(https://jsbs2012.jp/date/)が、7月23日の「ふみの日」にちなみ、ラブレターを含む愛の告白方法について世代別にアンケートを実施しています。
調査対象を35~44歳の【アラフォー世代】、25~34歳の【アラサー世代】、18~25歳までの20歳前後(通称【Z世代】)の3つの世代に分け、ラブレターに関する経験について比較しています。気がかりな、我が子の恋愛行動を知る手掛かりになるかもしれませんよ。
■アラフォー世代(40歳前後)は、ラブレター経験値が高い!
まず、最初に35~44歳のアラフォー世代について調査した結果を紹介します。アラフォー世代でラブレターをもらったことがある人は、43.6%でした。書いたことがあるのは、23.9%です。他の世代と比較すると、もらった経験も書いた経験も高くなっています。
▷アラフォー世代は、社会人になってからもラブレターを活用
アラフォー世代が、ラブレターをもらったのは「中学生」が38.1%と1位でした。「大学生」「社会人になってから」と答えた人も多くなっています。書いたことがあるのも「社会人になってから」が25.0%でした。
【アラフォー世代ラブレター経験談】
「隣の部署の同期の方に仕事の書類と一緒に頂きました」(北海道/37歳女性)
「病院の受付で仕事をしていたときに、通院している患者さんからです」(島根県/35歳女性)
「中学卒業してすぐ、自宅に同じクラスの男の子から手紙が届きました。ポケベルで返事して欲しいと言われました。もうひとつは同じ高校の別のクラスの男友達から、直接『家で読んで』と渡されました」(埼玉県/37歳女性)
「趣味の映画サークルで仲良くなった2つ年下の女性とデートすることになって、前日にラブレターを書きました。当日、ディズニーシーへ行き、夜のパレードが終わり屋根のあるベンチで雨宿りしている時に、渡しました」(福岡県/37歳男性)
▷アラフォー世代のラブレター成功率は、25%前後と低め
アラフォー世代で、ラブレターをくれた相手と交際に発展した人は29.2%でした。ラブレターを渡した人が相手と交際できたのは23.7%です。他の世代に比べてラブレターの活用率が高いわりには、成功率が約25%と低い結果になりました。
■アラサー世代(30歳前後)のラブレター活用率は約28%!
次に、25~34歳のアラサー世代について調べました。アラサー世代では、ラブレターをもらったことがあるのは、36.4%でした。書いたことがあったのは、20%でした。ラブレターを書いたことがある人は少数派のようです。
▷アラサー世代は、ガラケーが主流だった中学・高校時代のラブレター利用率が高め
アラサー世代がラブレターをもらったのは、中学生が40%、高校生が30.6%です。ラブレターを書いたのは中学生のときが68.2%でした。Z世代(20歳前後)と比べて高校生の比率が高いのは、高校時代にまだガラケーが主流だったことも関係があるようです。
【アラサー世代ラブレター経験談】
「中学生前半は、まだケータイが普及していなかったので、放課後、自転車置き場で、また友達伝いでもらったりして青春の思い出です。社会人になってからは、私はクリニックに勤めているので、後輩が患者さんに呼び出されて、私に渡して下さいと頂きました」(栃木県/33歳女性)
「部活で携帯禁止だった野球部の人から、高校生の時にもらいました。(東京都/27歳女性)
「一度別れた彼氏にやっぱり諦めきれなくて、メールじゃ伝わらないとおもい手紙で復縁を申し込む内容を書いて伝えた」(東京都/31歳女性)
▷アラサー世代のラブレター成功率は39%で、アラフォー世代よりも高い
アラサー世代で、ラブレターをもらった後にその相手と交際に発展した人は32.5%でした。またラブレターを渡した人が相手と交際できたのは45.5%です。アラフォー世代の成功率25%と比較すると、アラサー世代の方がラブレターの成功率が高いことが分かります。
■Z世代(20歳前後)は、スマホを使えなかった子供時代にラブレター経験が多い
18歳~25歳のZ世代についても調査しました。Z世代でラブレターをもらったことがある人は38.2%でした。ラブレターを書いたことがある人は19.1%です。自分から書いたことがあるのは、2割に満たないことがわかりました。
▷Z世代は約75%が、中学時代にラブレターのやり取りを経験
ラブレターをもらったのは「中学生」が80.4%です。ラブレターを書いたことがあるのも「中学生」が69.6%でした。5~10年前の中学生は、まだ全員がスマホを持っていなかったことも影響しているかもしれません。
どんな状況でラブレターをもらったり、渡したのかも教えてもらいました。コメントからは“青春まっただ中”の甘酸っぱさを感じます。
【Z世代ラブレター経験談】
「中一の七夕に下駄箱の靴の中に手紙が入っていて、友達にはバレないように帰り一人になった時に見ました。その時一番仲よかった女友達からでした」(広島県/20歳男性)
「中学生のとき、バレンタインに友チョコのつもりで男友達にお菓子を渡したら、ホワイトデーに『俺はあなたのことが好きです』というラブレター付きでお返しを貰いました。友達だと思っていたため、びっくりしました」(埼玉県/21歳女性)
「高校のときに、若い英語の先生に。ある日の授業中に離任が決定したことを聞き、それから意を決して手紙を書きました。離任式の前日、放課後誰もいない教室でありがとうの言葉と一緒に渡しました」(神奈川県/20歳男性)
「中学のバレンタイン当日、家でソワソワしながら書いて友達に文章を確認してもらいました。クッキーを入れた袋と一緒に渡しました。何も言えませんでした」(東京都/20歳女性)
▷Z世代のラブレター成功率は約30%!
Z世代で、ラブレターをもらった相手と交際することにした人は31.0%でした。ラブレターを渡した人が相手と交際できたのは33.3%です。総合すると、Z世代のラブレター成功率は約3割です。
卒業式や転校など、別れ間際に渡したという人もいることから、交際の申し込みとしての告白ではなく、自分の思いを伝えるためのラブレターという側面もあるようです。
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コミュニケーションの方法が変われば、告白の方法が変化するのも当然だとは思います。しかし、恋愛の告白には「青春の甘酸っぱい思い出」や「恋心をつづる」などといった、ロマンティックな情景が重なるだけに、いかにコミュケーションツールが豊富になったとはいえども、「紙に書いたラブレター」には独特の風情を感じるものがあります。
これからの時代、どの様にコミュケーション形態が変化しようとも、「紙に書いたラブレター」は、継承して欲しいと思うのは私だけでしょうか? 皆さんは、いかが思われますか?
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:18歳~44歳の男女 計330名
アンケート母数:18歳~24歳/110名、25歳~34歳/110名、35歳~44歳/110名
実施日:2020年6月27日~7月1日
調査実施主体:縁結び大学(https://jsbs2012.jp/date/)
調査会社:株式会社ネクストレベル