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LEDベンチャー「SORAA」が光学の街、板橋に移転

「青色LEDはピークが非常に強く、健康被害の恐れがあるため、私は使って欲しくないんです」

こう語るのは、青色LEDの研究でノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏である。1月12日に行なわれた、LEDベンチャー「SORAA』(ソラー)の日本法人が横浜市から東京都板橋区への移転を告知する記者会見でのコメントだ。

「SORAA」は、2008年にUCSB(University of California Santa Barbara)教授の中村修二氏が共同設立者として参加しているアメリカのLEDベンチャー企業である。2012年からLEDランプを販売して、売り上げを1年で倍増させ、世界40か国で製品を販売。2015年の売り上げは約40億円といわれている。

「SORAA」日本法人は板橋区のベンチャー起業誘致制度を利用して、2016年1月より舟渡(ふなど)の区立第二工場ビルに国内営業拠点として開設された。板橋区長の坂本健氏は「板橋にはTOPCONやRICOHなど60社以上の光学分野の企業が集まっており、光学の街として関連企業をバックアップしています。SORAAが加わることで板橋区に先端企業が集まり、ものづくりベンチャーの聖地と呼ばれるようになりたい」と語った。

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区立第二工場ビルの部屋を3年間賃料無料で貸し出す制度を使って板橋区に「SORAA」日本法人を誘致したことを説明する板橋区長の坂本氏。

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製品の特徴を実演を交えながらわかりやすく説明する「SORAA」のSVP(上級副社長)、George Stringer氏。

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「SORAA」が板橋への移転を記念して、板橋区に寄贈した5000個のSoraa LEDランプ。


青色LEDの弱点を克服した紫色LED

「SORAA」で技術顧問を務める中村修二氏は、青色LEDチップを使った白色LED照明についてこう指摘する。

「青色LEDの白色照明は、紫色、青緑、赤い色が再現できず発色が悪いですね。また、青色のピークが非常に強いので、睡眠障害の原因になるといわれています。パソコンのモニター、iPhoneやスマホのディスプレイにも青色LEDが使われ、目が疲れる原因になっていると思われます」

そこで、同社が製品化したSoraa LEDは、紫色LEDを加えることによって青色LEDのピークを抑え、健康被害の心配を軽減すると同時に色の再現できる範囲を広げ、太陽光に近い白色を実現したという。

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「SORAA」のロゴマークにも使われている同社独自の形状をしたヒートシンク。これで発熱を効果的に発散させ、ファンレス構造を実現している。

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「SNAP SYSTEM」と呼ばれるアタッチメントを使い、LEDランプの色、光の広がり、光の形などを変更できる。マグネット式でワンタッチ装着できる。

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紫色LEDを加えた白色LED照明のデモンストレーション。従来の白色LED照明では同じ白に見える2枚の紙の微妙な色の違いが、紫色LEDを加えるとハッキリ見えた。

 
Soraa LEDは高級ホテルのロビーや美術館を中心に販売され、日本では3月よりアイリスオーヤマが5種類のSoraa LEDランプを企業向けに順次販売することが決まっている。

製品URL
http://www.soraa.com/products
http://www.irisohyama.co.jp/news/2016/0112.html

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