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自分史づくりの6つの基本ステップ【気軽に書ける自分史講座4】

文/柳澤史樹(自分史活用アドバイザー

さて、前回まで3回にわたってお伝えしてきた「気軽に書ける自分史講座」もいよいよ終盤。今回は実際に書くための6ステップを学び、自分史を書く工程とイメージをより明確にしていきます。

将来自分史を書きたいと思っている方も、覚えておいてもらえたら嬉しいです。

■ステップ1:他の人の自分史を読んでみる

この講座の第2回目で「自分史を書くならまず考えたい基本の『6W2H』とは」で、自分史の骨子を考えてください、とお伝えしました。

今回はその骨子に基づいて、他の人の自分史に触れてみることをお勧めします。

自分史にもいろいろなタイプがあります。自叙伝がいいのか、コラムがいいのか、はたまたマンガや動画など、書籍以外の自分史もあります。

また有名人の自叙伝などはゴーストライターが書いている場合がほとんど。プロならではの切り口や表現や構成など、参考になるところが多々あります。

そうしたリサーチを行うことで、ご自身の自分史のイメージがはっきりしてきます。

■ステップ2:粗年表をつくってみる

次にご自身の軌跡をざっくりで構いませんので、年表にまとめてみてください。年表形式で整理することで、関連する事項、世の中のできごととリンクさせることができます。

例えば私が10歳のときには成田空港が開港したとか、20歳のときには「ヲタク」という言葉が認知されたりとかですね(笑)

書き手であるあなた(主人公)に起きたことは、読み手には分からないこと。しかし同じ時期に社会で起きたことであれば、読み手が覚えていることも多く、共感をもってもらうことが可能になります。

粗年表ですから、何年の何月といった正確なデータは必要ありませんし、今ではウェブでもいつなにがあったか調べられるサイトもあります。

それをもとに年表を作成することで、どんなことを自分史の素材にするのかイメージが湧いてくるはずです。

■ステップ3:素材を探して整理する

自分史をつくるうえでとても重要なステップ。自分史とは主人公の記憶だけでつくりあげるものではないものです。

多角的に情報収集することは大変ですが、楽しく、厚みのある自分史の裏付けになりますので、ぜひチャレンジしてみてください。

ポイントは「思い出したことはとにかくどんどん取り溜めておく」こと。その中から実際に書くときにあうものを選ぶと、内容が締まったものになります。

写真、住んでいた場所の地図、人間関係図、文献、インターネットなど。大変ですが、どんどん自分の記憶が厚みのある歴史になることを実感できるはずです。

■ステップ4:プロット(構成)をつくる

これも自分史作成において必須の工程。「章立て」「目次つくり」とも言われます。

基本的には3つのタイプがありますので、簡単にご説明します。

【タイプ1】時系列型・・・もっともオーソドックスな形式。最初に作成した粗年表に文章を加えていく、または粗年表からテーマを見つけて掘り下げていく形式。

【タイプ2】テーマ型・・・波乱万丈な人生を送り、テーマが時系列で書くには多すぎる場合「旅行」「音楽」「写真」など、テーマを絞って書く形式。この形式だと何度も書けるというメリットもあります。

【タイプ3】コラム・エッセイ型・・・自分史を難しく考えすぎて書けない!という人にオススメ。手紙、日記、写真などを集めたタイプのものです。

ただしこの場合は「分類・並べ替え」が必要です。どう分類するか、どの記事をどの順番で並べるか、そのクオリティで読み手が満足できるかが決まってきます。

この分類については時系列、季節、素材の類似性などがありますが、試行錯誤して最も良い形を探っていくしかありません。がんばってトライしてみてください。

■ステップ5:取材する

ここまででほぼ素材は集まっているかと思いますが、不足の場合は取材を行います。

ここで重要なのは、取材の前には完成原稿のイメージを作っておくこと、そして知りたいことについて以前にお話した「6W2H」を意識した質問を考えておくことが重要です。

メモを取る時は「名詞+動詞/形容詞」で書き取ることも大事。キーワードだけだと後日忘れてしまうことがありますので注意してください。

■ステップ6:原稿を書く

さて、ここまで仕上がったところでようやく原稿書きに入ります。

「書く」作業では、「執筆」と「推敲」という2つの工程があります。

推敲とは、誤字脱字チェック、表現や内容の間違い探しなどですが、これは第三者にやってもらうのがオススメです。第三者なら客観的に原稿を読み、間違いなどに気づきやすいからです。

執筆については、あまり順番を気にせず、書けるところから書くのがいい。書いているうちにモチベーションがあがり、ハイペースのうちに原稿が仕上がることも多々あります。

そのためにも、これまでの準備やプロットをしっかり仕上げておくことが重要なのです。

*  *  *

以上、今回は実際に自分史を書くための基本の6ステップをご紹介しました。

次回はいよいよ最終回「人に読んでもらう作品にするための細かいテクニック」についてお伝えします。かなり実践的なノウハウをご紹介しますので、自分史を書こうと考えている方は、ぜひご期待ください!

※なお自分史作成について相談してみたいと思われた方のために、自分史活用推進協議会の「無料相談受付」があります。ご活用ください。>>「自分史活用推進協議会」http://jibun-shi.org/

文/柳澤史樹
フリーライター/ 自分史アドバイザー。歴史を楽しむ情報サイトや企業ファンサイトのマネージメント、ビジネスコンセプトやコピーの執筆、多数の著名人取材などの他、現在は一般社団法人 自分史活用推進協議会認定 自分史活用アドバイザーとして、個人の軌跡を残す「自分史」を活動の軸とする。2016年暮れ、地元横浜から相模原市緑区へ引越し、農的暮らしと執筆生活の両立へシフトチェンジ中。

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