2020年のコロナ感染症拡大とともに、自宅で体験できる「金継ぎ」が大ブームに。特に年末年始など、長いおうち時間の楽しみとして金継ぎキットの人気が高まっています。その楽しみとは、どういうものなのでしょうか?

金継ぎとは?

金継ぎは、割れたり欠けたりヒビが入った器を漆で修理し、その傷の表面を金や銀で装飾する、室町時代から伝わる日本の伝統技術です。

あまり聞きなれない方も多いかと思いますが、コロナ禍の影響を受け、30代以降の主婦層を中心に人気が高まり、認知度はコロナ感染症が始まる前後で、女性の間だけでも15%増加しました。(※「株式会社つぐつぐ(以下、つぐつぐ)」独自のオンライン調査より)

金継ぎブームは毎年冬にピーク

金継ぎのプラットフォーム事業を行う「つぐつぐ」のこれまでの売上実績から、金継ぎは冬、特に年末年始に人気が高まる傾向があることがわかっています。

年末の大掃除中に欠けた器を見つけて、年末年始の休み中にゆっくり修理しようと思う方が多いのかもしれません。

おうちで自分で金継ぎするのに必要な道具がそろった「金継ぎキット」は、これまで多くの会社から主に通販で販売され、人気を集めています。

モノ消費からコト消費へ

最近ではお客様の消費スタイルが、一般的なモノを購入して消費する「モノ消費」から、非日常的な体験や経験に価値を見出す「コト消費」へとシフトしてきているといわれていますが、金継ぎも「コト消費」のひとつと考えています。

お歳暮・年末年始や母の日に、つぐキットをお世話になった人にプレゼントする注文が増えています。また、金継ぎ教室も好評で、モノを所有することよりも、趣味や習い事などのアクティビティに時間とお金を費やす傾向が強まってきています。

金継ぎとSDGs

これまではお皿が割れたら捨てるのが一般的な考えでしたが、今では「捨てるか、金継ぎするか?」という選択肢が広まっています。

調査によると、日本に住む女性の約3人に1人が、「割れたり、欠けたり、ヒビが入ったりしているけれど、捨てられずにとってある、思い入れのある器を持っている」と答えました。
大量生産・大量消費の時代ですが、壊れても捨てられないくらい思い入れのある器が、多くのご家庭にあるようです。

また最近では2030年までに達成すべき世界の取り組みとしてSDGsを意識した活動が広まっており、金継ぎはSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に貢献できるとして、メディアからも注目されています。

海外からも注目される日本の伝統文化「金継ぎ」

日本人でも、実際に行っている人はまだ少ない金継ぎですが、実は海外から高い評価を得ています。

2021年の夏、海外売り上げがそれまでの3倍以上になり、2021年11月の売上は、全ての注文の中で海外が18%を占めるまで増加しました(※「つぐつぐ)」独自の調査より)。

海外での人気の理由は、壊れたものを傷が目立たないように修復するのではなく、あえて割れ目を金色に目立たせて芸術に昇華させる日本独特の逆転発想が、芸術としても哲学としても賞賛されているようです。

今や金継ぎは「KINTSUGI」として、日本語がそのまま英語になった形で呼ばれ、世界中に広まっています。

問い合わせ
株式会社つぐつぐ(東京金継ぎ教室 つぐつぐを運営)
東京都渋谷区恵比寿2-21-2 akikito apt. 1階
メールアドレス:info@kintsugi-girl.com
会社ウェブサイト:https://kintsugi-girl.com/
自社ショップサイト:https://shop-kintsugi.com/

つぐキット

 

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