それでは、正解を発表します!
【クイズ1】
明暦3年(1657年)の大火で犠牲になった10万8000人余の霊を供養するために創建された浄土宗の寺院で、出開帳や勧進相撲などの興行でにぎわったのは、どの寺院でしょう?
(い)浅草の浅草寺
(ろ)大塚の護国寺
(は)深川の永代寺
(に)本所の回向院
正解(に)
浅草寺は伝推古天皇36年(628年)創建。護国寺は天和元年(1681年)に5代将軍綱吉の母、桂昌院が創建。永代寺は寛永元年(1624年)の創建。
【クイズ2】
「火事と喧嘩は江戸の華」といわれるように、江戸はたびたびの火災に見舞われました。では、明暦3年の大火を機に創設された消防組織は、次のうちどれでしょう?
(い)大名火消
(ろ)定火消
(は)店火消
(に)町火消
正解(ろ)
明暦の大火の翌年、万治元年(1658年)に「定火消」が創設された。定火消役の旗本4人は、火消屋敷を与えられ、配下に与力6騎、同心30人が付属、さらにその配下の火消人足(臥煙<がえん>)を100人を従えた。
【クイズ3】
享保期(1716~36年)に整備された町火消の各組には、「いろは」文字を冠した組名がつけられました。その際、3文字は、語感が悪いなどの理由で除外されました。では、このとき除外されなかった文字は次のうちどれでしょう?
(い)へ
(ろ)ら
(は)ひ
(に)し
正解(に)
江戸の町火消は享保3年(1718年)に町奉行大岡忠相の下で整備が始められた。「へ」は屁、「ら」は摩羅(男性器)、「ひ」は火に通ずるため嫌われたといわれる。かわりに「百」「千」「万」をあてた。
【クイズ4】
明和9年(1772年)、大円寺から出火した火事は、南西の風に煽られて日本橋を越えて燃え広がり、1万4700人もの死者を出したといわれます。さて、この火災は次のどれでしょう?
(い)丙寅の大火
(ろ)振袖火事
(は)目黒行人坂の大火
(に)勅額火事
正解(は)
明和9年(1722年)目黒行人坂大円寺から出火したため、目黒行人坂の大火といわれる。
いかがでしたか? 今回の問題の江戸検での正解率は、2問目が43%、3問目が34%と少し難しめでした。全問解けた方はかなりの江戸通です!
※問題の出典:『“通”になる“粋”になる 江戸検クイズ百問答<事件編>』
取材・文/オノハルコ(晴レノ日スタヂオ)