旬の栗を使ったクリームを堪能したい！「モンブラン」の魅力
栗の美味しい季節になりました。栗のお菓子と言えば、やはりモンブランは外せません！ 最近では目の前で絞るスタイルが多いですが、昔ながらのモンブランも捨てがたいですよね。
そこで今回は、『サライ.jp』に掲載された、美味しいモンブランの記事をまとめてご紹介。誕生秘話から人気店はもちろん、お取り寄せできるものまで、見目麗しいモンブランの数々をご賞味ください。
電話番号や営業時間、価格などのデータは変更になっている場合がありますので、ご確認のうえお出かけください。
■“細い紐状のマロンクリーム”が特徴のモンブラン誕生秘話
モンブランはフランス語でMont Blancと綴り、“白い山” を意味するように、元来、冠雪した山の形状、つまり名峰モンブランに見立てたお菓子です。生まれたのは中世で、アルプス山脈に近い、フランス・サヴォア地方、イタリア・ピエモンテ州だといわれています（諸説あり）。時代を経て1903年、パリの『アンジェリーナ』が今のフランス式モンブランの姿をかたちづくりました。
日本で、黄色いマロンクリームをまとった、いわゆる昔ながらのモンブランが誕生したのは昭和初期のこと。菓子職人の迫田千万億（さこた・ちまお、1903〜1975）がヨーロッパを旅した際に、現地で食したデザートにヒントを得てつくったものが、日本のモンブランの元祖です。迫田は、東京・自由が丘に洋菓子店『モンブラン』を創業しました。
■築80年以上の古民家でいただく３種類のモンブラン
名古屋駅から名鉄の特急で約50分、中山道の宿場町として知られる岐阜県の鵜沼宿の近くにある『喫茶室 山脈』。その名のごとく“山”をテーマとし、標高の高い山地で育った豆を自家焙煎したコーヒーと、モンブランを基軸にしたお店です。
ここでいただけるのが、岐阜産の和栗を使った『山脈モンブラン』、焙煎したコーヒーと洋酒の『栗と珈琲のモンブラン』、時期に応じた『季節のモンブラン』（季節によって内容が変わる）の３種類。3種類のモンブランとドリンク１杯がセットになった「おひとり様モンブラン山脈セット」がおすすめです。
3つの味わいを一度に楽しめる贅沢「おひとり様モンブラン山脈セット」｜喫茶室 山脈（岐阜・各務原市）【モンブラン喫茶】
■国内外さまざまな産地の栗を食べてきたモンブラン職人が考案したスタイル
世界各国の食材を取り扱っていた竿代信也さんは、茨城県笠間市岩間産の日本栗に魅了され、独学で研究を重ね、日本初の日本栗専門店を開きました。月曜から木曜までの週４日間は栗の栽培に従事し、週末の３日間は都内の店舗で“栗・モンブラン職人”としてモンブランを絞っています。
竿代さんが考案したのが、注文を受けてからモンブランクリームを絞ってつくるデザートスタイル。おすすめは新栗の季節に『和栗や 谷中本店』でいただける限定メニュー「プレミアムモンブランHITOMALU」。
■栗菓子の老舗「小布施堂」のモンブランが食べられる喫茶店
東京・日本橋のビル街の地下にひっそりと佇む、昔ながらの喫茶店『カフェ＆バー ぺしゃわーる』。昼間は喫茶店、夜はバーになるこのお店では、長野県小布施町にある栗菓子の老舗『小布施堂』のモンブランを提供しています。東京の喫茶店で『小布施堂』のモンブランを常時提供しているのはここだけ。
カウンターで点てられた抹茶といただくのもいいですが、じつは白ワインとも合うというモンブラン。喫茶タイムだけでなくバータイムにもいただけ、テイクアウトも可能です。
『小布施堂』の「モンブラン」が東京で常時味わえる｜カフェ＆バー ぺしゃわーる（東京・日本橋）【モンブラン喫茶】
■丹波栗を繊細な紗のように、１ミリで絞り出す
京都・鴨川を見渡す木屋町通にあり、和栗の旨味を存分に味わえると評判の『和栗専門 紗織』。平成30年の開店以来、整理券を受け取るために、朝から甘味好きが列をつくる人気店です。
丹波栗の甘みを最大限に生かすため砂糖は使わず、和栗のペーストに加えるのはバターのみ。注文を受けてから、１mmの細さで絞り出し、ふんわりした状態のまま客席に届けられるモンブランは、たっぷりとした量なのに、口に入れると軽やかで、するっと食べられます。
丹波栗の旨味を生かした錦糸モンブラン｜和栗専門 紗織（京都・木屋町）【モンブラン喫茶】
■和栗クリームとベルガモットソースが織り成す新感覚
東京証券取引所があり、日本の金融街として発展してきた東京・日本橋兜町に、近頃ぽつぽつと増えてきた個人経営のカフェや洋菓子店。令和２年に開店した、大山恵介さん（36歳）がシェフ・パティシエを務める『イーズ』もそのひとつ。
茨城県産の栗を使った「和栗のモンブラン」に添えられているのは、柑橘系の「ベルガモットソース」。一品で２度おいしくという、シェフの仕掛けが楽しめます。
ベルガモットソースで味の変化を楽しむ「和栗のモンブラン」｜イーズ 日本橋兜町本店（東京・茅場町）【モンブラン喫茶】
■おもたせにしたくなる、お取り寄せモンブラン４品
東京の白金にある『ベジターレ』のモンブランはなんと、缶入り！ 岐阜県の『RICO DOLCE（リコ ドルチェ）』では、粒状の舌触りが感じられる、新鮮な栗の香りが漂うモンブランクリームを使用。愛媛県の『メニークエスト』では、県内産のほろ苦い抹茶を使ったマロンクリームが丁寧に絞られています。
フランス菓子のパティシエとして名高い稲村省三さんのお店、『PÂTISSIER CHOCOLATIER INAMURA SHOZO（パティシエ ショコラティエ イナムラ ショウゾウ）」でもお取り寄せが可能です。
いずれも劣らぬ厳選されたお取り寄せモンブランをぜひご自宅で味わってみてください。
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旬の栗を使うことで、香り高く味わい深いモンブラン。この季節だからこその逸品を、自分のご褒美にいかがですか。
文／編集部
