温かい鍋料理は冬の食卓には欠かせないメニューですね。「鍋奉行」なんて言葉もあるくらい楽しみ方は人それぞれにあります。
マイボイスコム株式会社(https://www.myvoice.co.jp)は、「鍋料理」に関する調査を実施しました。
他の人は、どんな鍋料理を楽しんでいるのかご紹介しましょう。
■自宅で楽しむなべ料理
冬場に自宅で鍋料理を食べる頻度を聞きました。(以下すべての質問に対し複数回答可)
全体の9割強の人が、冬に自宅で鍋料理を食べています。男性10~30代でやや低くなっています。
食べる頻度は「1ヶ月に2~3回程度」の人が一番多く、3割強です。 「週1回以上」と回答した人は全体の約25%で、60・70代以上で高くなっています。 また地域別では、近畿で高く、北海道で低い傾向がみられました。
次に鍋料理を食べる季節を聞いてみました。
もっとも多かったのが「冬」で全体の7割、次が「秋」の3割強です。
「一年を通して食べる」は2割、北海道では他の層より高くなっています。
季節を問わずに、自宅でよく食べる鍋料理を尋ねました。
全体では「おでん」が約55%、「すき焼き」「寄せ鍋」が41~42%です。そのほか「水炊き」「キムチ鍋・チゲ鍋」「しゃぶしゃぶ」が上位にあがり、「湯豆腐」「ちゃんこ鍋」「豆乳鍋」が続きます。10%を下回る少数派では「もつ鍋」「かき鍋・かきの土手鍋」が挙がりました。
「寄せ鍋」「湯豆腐」「すき焼き」「おでん」は若年層で低く、高年代層で高い傾向です。
地域別にみると、北海道では「石狩鍋」「しゃぶしゃぶ」、東北では「きりたんぽ鍋」、近畿では「うどんすき」が他の層より高くなっています。また、「水炊き」は西日本で高い傾向がみられます。
自宅で鍋料理を食べる人は、どのような時に食べるのか聞いたところ、「温まりたい」「野菜をたくさん食べたい」が約65~66%で上位2位、次いで「いろいろな食材を食べたい」が4割強。 以下「栄養バランスのよい食事をとりたい」「家族がそろう」が各20%台で続きます。
男性若年層では、「お腹いっぱい食べたい」の比率が高くなっています。
■鍋つゆの利用状況
次に直近1年間に利用した鍋つゆのタイプはどんなものでしょうか。見てみましょう。
まず自宅で鍋料理を食べる人のうち、市販の鍋つゆを利用した人は7割強でした。
鍋つゆのタイプでは「ストレート:パウチパック」が35.0%で最も多く、「濃縮タイプ:パウチパック」「固形タイプ」が各2割弱となっています。
鍋つゆ利用者に、利用場面、購入時の重視点を尋ねました。
「鍋料理を食べるときは、ほぼ毎回使う」が45.7%、「鍋料理の味のベースや種類によっては、市販品を使う」が33.6%、「食べたい味の鍋つゆが売っていたから」「家庭で作るのが難しい・面倒な味つけ」が各10%台となっています。
購入時の重視点では「味」が78.4%、「価格」が45.7%、「タイプ」が20.5%、「メーカー」「賞味期限・消費期限」などが各10%台となっています。
鍋つゆに関する意識について、あてはまるものを選んでもらったところ、「だいたい決まった味を使う」が29.2%、「鍋つゆを調味料として使う」「一人鍋を作る時に使う」が各1割強となっています。
■味の好みによって様々な意見も
ここからは、市販の鍋つゆの不満点についてコメントを見てみましょう。
・ストレートタイプだと具材から出る水でスープが薄まる。(男性29歳)
・味付けが濃く、調味料がたくさん入っている気がするところが不安。(男性56歳)
・量が多く独り暮らしには使いにくい。(男性37歳)
・ちょっと変わった味はストレートタイプが主流であり、大きくて買い物にかさばり重い。(女性29歳)
・ストレートタイプの鍋つゆで3~4人前と書いてあるが、最後のシメの雑炊や麺を入れる時に足りなくなってしまい、量が少ない感じがする。(女性46歳)
・キューブは大人数のときは包装を外すのがめんどくさい。(女性64歳)
・にんにくなど苦手な食材が入ってることが多いので使ったことがない。(女性47歳)
・流行によって毎年様々なタイプの鍋つゆが販売される楽しみはあるが、気に入っても来年もあるとは限らず流行に左右されやすい商品である。(男性60歳)
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自宅で鍋を楽しむ、皆さんのご意見を紹介しました。調理方法が簡単な鍋料理は、さらなる工夫が求められるのかもしれません。この記事から、自宅での楽しみ方に新しいヒントが見つけられたでしょうか。
年齢も問わず、種類も豊富な鍋料理。まだまだ寒い冬、家では鍋料理で温まりたいですね。
【調査対象】「MyVoice」のアンケートモニター
【調査方法】インターネット調査(ネットリサーチ)
【調査時期】2021年01月01日~01月05日
【回答者数】10,085名
【調査機関】マイボイスコム株式会社