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取材・文/池田充枝

2019年10月1日、京都・嵐山の地に新しい美術館がオープンしました。

古来より多くの貴族や文化人に愛され、芸術家たちがすぐれた作品を生み出す源泉となった嵯峨嵐山。今や世界中から人々が訪れる景勝の地に、「100年続く美術館」をコンセプトに開館した福田美術館は、世界に向けた日本文化の発信地をめざしています。

大堰川対岸の桜越しに望む福田美術館

大堰川対岸の桜越しに望む福田美術館

福田美術館の建築は、伝統的な京町家のエッセンスを踏まえつつ、これからの100年のスタンダードとなるような新しい日本建築を志向。館内外は、周辺の自然や嵐山の美しい景観に違和感なく溶け込んでいます。

「縁側」のような廊下

「縁側」のような廊下

福田美術館は、江戸時代の琳派、円山四条派から近代の京都画壇にかけて、主要な日本画家の作品で構成されるコレクション約1500点を有しています。それらのなかには注目すべき初公開のものや、幻の作品といわれるものが多数含まれています。

俵屋宗達「益田家本 伊勢物語図色紙 第二段『西の京』」軸装 紙本着色金泥 17世紀

俵屋宗達「益田家本 伊勢物語図色紙 第二段『西の京』」軸装 紙本着色金泥 17世紀

円山応挙「巌頭飛雁図」軸装 紙本着色 1767年

円山応挙「巌頭飛雁図」軸装 紙本着色 1767年

新美術館の開館を記念した展覧会が開かれています。(2020年1月13日まで)

本展では、同館所蔵のコレクションのなかから約80点の作品をI期・II期の2期にわけて展示します。

葛飾北斎「大天狗図」軸装 絹本着色 1839年

葛飾北斎「大天狗図」軸装 絹本着色 1839年

本展の見どころを福田美術館の学芸課長、岡田秀之さんにうかがいました。

「嵐山に観光で来られる方も多いので、当館は普段から日本美術に精通しているお客様でなくても、“わかりやすい”作品を展示しております。
わかりやすいというのは、例えば、近代の作品は大型作品が多く、その大きさに圧倒されますし、江戸絵師たちの絵を30㎝という間近な距離で見ることで、その緻密さに驚かされたり。また、櫻谷の美しい色や構図は、誰しも感動するものです」

木島櫻谷「駅路之春」屏風 六曲1双金銀泥 絹本着色 1913年

木島櫻谷「駅路之春」屏風 六曲1双金銀泥 絹本着色 1913年

渡月橋のすぐそばに和モダンの美術館誕生!! 嵐山散策のつれづれにぜひ足をお運びください。

美術館前庭(水盤)

美術館前庭(水盤)

【開催要項】
開館記念 福美コレクション展
会期:I期2019年10月1日(火)~11月18日(月)
   II期11月20日(水)~2020年1月13日(月・祝)
会場:福田美術館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場3-16
電話番号:075・863・0606
https://fukuda-art-museum.jp
開館時間:10時から17時まで(入館は16時30分まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)、年末年始(12月30日~1月1日)

取材・文/池田充枝

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