奈良・斑鳩(いかるが)の地に悠久の歴史を刻む法隆寺は、推古天皇15年(607)、聖徳太子(574-622)によって創建されたと伝えられます。

太子は、仏教の真理を深く追求し、また冠位十二階や憲法十七条などの制度を整えるなど、後世に続くこの国の文化的な基盤を築き上げました。

重要文化財 聖徳太子像(孝養像)
鎌倉時代(13世紀) 奈良・法隆寺蔵
後期展示

本年、令和3年(2021)は聖徳太子の1400年遠忌にあたります。

これを記念した展覧会が開かれています。(6月20日まで)

本展では、法隆寺において護り伝えられてきた寺宝を中心に、太子の肖像や遺品と伝わる宝物、飛鳥時代以来の貴重な文化財を通じて、太子の人物像とその信仰世界に迫ります。

国宝 玉虫厨子 飛鳥時代(7世紀)
奈良・法隆寺蔵 通期展示

本展の見どころを、奈良国立博物館主任研究員の山口隆介さんにうかがいました。
「100年に一度の遠忌だからこそ実現した、法隆寺をテーマとする最大規模の特別展です。注目は金堂東の間の本尊薬師如来坐像で、百数十年ぶりに寺外で公開されます。

国宝 薬師如来坐像 飛鳥時代(7世紀)
奈良・法隆寺蔵 通期展示

口もとに微笑みをたたえた神秘的な表情と流麗な衣のひだに、飛鳥時代の美意識があらわれた傑作であり、本展覧会はその卓越した造形を間近に感じることのできる、またとない機会です。また、法隆寺でもっとも尊崇される聖徳太子像である、聖霊院の秘仏本尊が27年ぶりに寺外で公開されます。

明治11年(1878)に法隆寺から皇室へ献納された法隆寺献納宝物(東京国立博物館蔵)がまとまって奈良へ里帰りする点もみどころです。

国宝 灌頂幡(部分)
飛鳥時代(7世紀)
東京国立博物館蔵(法隆寺献納宝物) 通期展示

1400年という遙かなる時をこえて、今を生きる私たちが聖徳太子に心を寄せることでその理想に思いを馳せ、未来について考える機会となることでしょう」
太子が説く「和をもって貴しとなす」。その心を読み取りに会場に足をお運びください。

国宝 観音菩薩立像(夢違観音)
飛鳥時代(7~8世紀) 奈良・法隆寺蔵
通期展示

【開催要項】
聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」
会期:2021年4月27日(火)~6月20日(日)
   前期4月27日(火)~5月23日(日) 後期5月25日(火)~6月20日(日)
会場:奈良国立博物館 東・西新館
住所:奈良市登大路町50(奈良公園内)
電話:050・5542・8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時30分から17時まで、土曜日は19時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし5月3日は開館)
展覧会公式サイト:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/horyuji2021/
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照
巡回:東京国立博物館(2021年7月13日~9月5日)

取材・文/池田充枝

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