着ることがなくタンスに眠ったままの着物。あなたの家にも何枚かあるのではないだろうか? そんな着物に関する調査を、着物買取り実績200万点を誇る「買取福ちゃん(株式会社REGATE)」が全国の50~60代の男女を対象に行なった。みんな着る機会のない着物はどうしているのか? 早速、結果をみてみよう。
着物の所有数「3~5枚」が最多
「着物を何枚持っていますか?」という質問に対して、7割の方が1枚以上所有しているという結果になった。枚数別でみると「3~5枚」程度の着物を所有している方が21.3%と最も多く、複数所有している方が半数以上いるということがわかった。
所有している着物の値段は?
気になる値段は、着物は何世代にも渡って継承される場合もあるため「わからない」という回答が半数近くを占めた。値段を把握している方で最も大きな金額は「30万円以上」となり、着物は基本的に高価なものであることがうかがえる。
節目のシーンで着物を着る人が多い
「着物を着用するのはどのような時ですか?(複数回答可)」という質問をしたところ、「結婚式への参列」が最も多く、次いで「卒業式や成人式」、「お宮参り」だった。
ほとんど着る機会のない着物はどうしてる?
冠婚葬祭や入学式や卒業式など、節目の時に着物を着ると回答した方が多かったが、正直1年に1回着たらいいところといった感じではないだろうか……。
そんなほとんど着る機会のない着物を、最近では処分することなく、不用品買取業者に引き取ってもらうなど“リユース”がポピュラーになりつつある。しかし、実際に着物を買い取り業者に引き取ってもらった経験がある人は1割ちょっと。ほぼ8割の方が、引取り業者の存在は知りつつも頼んだことはないという結果となった。
買取業者に依頼しない理由としては、半数以上の方が「期待した金額にならなさそう」だった。
着物の処分の方法は「捨てる」だけでなく、不用品買取業者に「売る」、家族や知人に「ゆずる」、普段着使いのワンピースやバッグなどの小物に「リメイクする」など様々。時間と体力に余裕があるうちに、少しずつタンスの着物を見直した方がいいかもしれない。
文/鳥居優美