ビールのつまみの定番といえば枝豆が思い浮かびますが、最近では山形の人気ブランド枝豆「だだちゃ豆」に続けとばかりに、全国各地でさまざまな品種が開発されています。
中でも頑張っているのは山形の隣県、秋田。「目指せ!えだまめ日本一」という目標を掲げ、約1200戸の農家が枝豆に注力し生産しています。その成果もあって、香りと甘みが特徴の「湯上り娘」や「あきた香り五葉」、大粒の「秘伝」といった品種も登場し、評判も上々とのこと。
そんな枝豆の産地を訪ね、生産者に枝豆を自宅で美味しくゆでる方法を教わりました。コツは下処理にあるそうです。
枝豆のさやは、あらかじめ両端をハサミで切り落としておくのが鉄則。そうすれば、茹でたときに熱が内部の豆にまでまわりやすく、茹で汁に加えた塩分もさやの内側にまで浸透し、豆にほどよい塩味がつきます。
また、品種にもよりますが、さやには産毛(うぶげ)があります。この産毛は、すり鉢で擦り付けながら洗えば簡単に取り除くことができ、口当たり良く仕上がります。
そんな枝豆の調理法は茹でるばかりではありません。近頃は「焼き枝豆」も人気が高まっています。
調理方法はいたって簡単。前述のように下処理した枝豆に、軽く塩をまぶしておきます。油をひいたフライパンにスライスしたニンニクを入れ、中火にかけてニンニクの香りを出します。そこへ枝豆を入れて軽く油がまわるまで炒めたら、蒸し焼きにして完成です。
炒める際にオリーブ油を使えば西洋風に、胡麻油や落花生油を使えば中華風に。黒胡椒など、香辛料をきかせて仕上げても美味しいので、ぜひお試しください。
文/大沼聡子