スウェーデンの首都ストックホルムから東へ約20km離れたヴァルムドゥウー市に位置する港町グスタフスベリ。この地に製陶所が設立されたのは1825年のことでした。デザイナーの自由な創造と産業が結びついた豊かな関係から生み出されたテーブルウェアの数々は、人々の日常に寄り添い、暮らしを彩ってきました。

(C)Kooperativa Förbundet KF Photo: Viktor Fordell / Nationalmuseum
静岡市美術館で開催の「スウェーデンのうつわ グスタフスベリのある暮らし」展は、スウェーデン国立美術館が所蔵する約300点の作品で、グスタフスベリの魅力を紹介します。(6月27日~9月6日)
本展の見どころを、静岡市美術館の学芸員、伊藤鮎さんにうかがいました。
「グスタフスベリのものづくりを支えてきたのはデザイナーたちでした。本展は、グスタフスベリを代表する4人のデザイナー、ヴィルヘルム・コーゲ(1889-1960)、スティグ・リンドベリ(1916-1982)、リサ・ラーソン(1931-2024)、カーリン・ビョルクヴィスト(1927-2018)に焦点をあて、今なお愛されるグスタフスベリの歴史と魅力をひもとく、日本初の展覧会となります。

スウェーデン国立美術館蔵
(C)Kooperativa Förbundet KF Photo: Viktor Fordell / Nationalmuseum
日本でも人気の高いラーソンの愛らしい動物のフィギュリンをはじめ、グスタフスベリの代名詞とも言えるリンドベリによる葉っぱ模様の「べショー」シリーズ、日本の民藝運動の作家たちとも交流があったコーゲによる機能性と工芸的な美しさを兼ね備えた食器類、そしてノーベル賞の晩餐会で供されるビョルクヴィストによる食器セットなど、グスタフスベリを代表する約300点が一堂に会します。

(C)Kooperativa Förbundet KF Photo: Nationalmuseum

(C)Kooperativa Förbundet KF Photo: Viktor Fordell / Nationalmuseum
数々の名作が生み出されてきた背景には、“すべての人により美しい日用品を届ける”というグスタフスベリの理念がありました。大量生産と芸術性を上手く結びつけることで人々の生活が豊かに彩られ、ひいては社会全体の豊かさへとつなげてゆく―心躍るデザインの数々を楽しんで頂くのはもちろんのこと、本展はデザインが社会にもたらす良い循環についても考える機会となればと思います」

スウェーデン国立美術館蔵
(C)Kooperativa Förbundet KF Photo: Viktor Fordell / Nationalmuseum
今注目の北欧デザインを代表するスウェーデンのうつわが勢ぞろい!! 圧巻の会場にぜひ足をお運びください。
【開催要項】
スウェーデンのうつわ グスタフスベリのある暮らし
会期:2026年6月27日(土)~9月6日(日)
会場:静岡市美術館
住所:静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3階
電話:054・273・1515(代)
公式サイト:https://www.shizubi.jp/
開館時間:10時~19時(入館は18時30分まで)
休館日:月曜日(ただし7月20日、8月10日は開館)、7月21日(火)
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照
取材・文/池田充枝











