「倭(やまと)し麗(うるわ)し」と称賛された奈良には、「うまし」ものが満ちている。悠久の古都を散策した後は、この地に所縁(ゆかり)の食材をふんだんに用いた美味を堪能したい。

飛鳥巡りの旅の目的地のひとつにしたい鶏料理店

一番人気は、秘伝の甘めのタレで香ばしく焼き上げた「つつみねぎみ」350円(1本)。鶏の串焼きは20種以上、野菜串250円~もある。

驚くのは近鉄「橿原神宮前(かしはらじんぐうまえ)」駅の敷地内という立地。

『鳥やまぐち』は、飲食店歴33年の店主山口和博さんが、令和3年に開いた鶏料理店だ。ももやささみといった定番の串焼きに加え、鶏たたきやサラダなど一品料理も豊富で、酒の肴に事欠かない。

「コクと旨味にこだわって奈良で開発された大和肉鶏の持つ力が大きい」と山口さんは言う。

鶏の旨味を堪能

長らく付き合う専門店から仕入れるゆえ、砂ずりえんがわ、とりてっちゃんなど希少部位も品書きに並ぶ。工夫ある創作料理も多く、「つつみねぎみ」もそのひとつ。もも肉と葱を鶏皮でくるりと巻いて炭で香ばしく焼き上げる。サクッと焼けた皮が、鶏の旨味や葱の香味を包んで逃さない。

「大和肉鶏の部位ごとの味を最大限に引き出すのは、紀州、土佐、大和と、火力の違う3種の備長炭の組み合わせを変えること」と山口さん。〆(しめ)の一品「焼きおにぎり茶漬け」も、濃厚な白湯(パイタン)スープが深い味わい。旅の立ち寄り店というより、この店を目当てに奈良を訪ねる人が多いのも納得できる。

「鶏白湯(パイタン)スープの焼きおにぎり茶漬け」650円。鶏ガラと豚骨で5時間かけてとる白湯スープが要(かなめ)。炭火で焼いたおにぎりに、白濁したスープをかけ、葱やとろろ昆布、海苔、鰹節が添えられる。
店主の山口和博さんと、接客を担当する妻の晶美さん。

鳥やまぐち

奈良県橿原市久米町618
電話:0744・28・6776
営業時間:17時~23時(最終注文)
定休日:水曜、第3火曜
交通:近鉄橿原神宮前駅下車、東口すぐ

取材・文/中井シノブ 撮影/伊藤 信、大道雪代

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