国産欅の木目がじつに美しい、漆器一式で晩酌を愉しむ
石川県加賀市の山中温泉地区で、400年もの歴史を持つ伝統工芸「山中塗」。その歴史は、安土桃山時代に木地師の集団が山中温泉上流の地域へ移住したことに始まる。後に会津や京都、金沢などの漆塗りや蒔絵の技術が取り入れられ、発展を遂げてきた。現在もこの地には国内トップクラスの木地師が集まり、漆器の伝統を守り続けるとともに、創意工夫しながら新たな器を生み出している。
「木のぬくもりを感じる暮らしを多くの人に体験していただきたく、セットで使いやすい洋漆器を作りました。ボウルとカップは薄さに気を遣い、口当たりよく仕上げています。食卓に置いた際の音が耳に優しく、“癒やされる器”です」と設計者の山口 功さんは語る。
素材は、古くから山中塗に使われてきた国産欅を使用。熟練の木地職人と漆職人が丹精込めて手作業で仕上げる。漆に色を加えない「拭き漆」による、木目を活かした艷やかな器に仕上がっている。
軽くて持ちやすいうえ、木は熱伝導率が低く、夏場は冷たい飲み物やアイスを入れても結露が起きにくい。味噌汁やスープは冷めにくく、手で持っても器は熱くなりにくいので、とても重宝する。
洗ったら水を早めに拭き取り、直射日光に当てないようにすれば、長く愛用できるうえ、日々使うことで味わい深くなっていく。
【今日の逸品】
漆の器3点セット
想贈
13,200円(消費税込み)