長引くコロナ禍や物価高などで、心が晴れない日々を送っている方、積極的に行動したいけれど、なかなか行動に移せない方がいるのではないでしょうか? そんな方に「風水とは環境を整えることで運を呼ぶ環境学」という考えのもと、さまざまな分野でアドバイスを行なっている李家幽竹さんの著書『李家幽竹の幸せ風水 2023年版』から、気分を軽やかにし、充実した日々を過ごすためのヒントをご紹介します。
文 / 李家幽竹(りのいえ・ゆうちく)
2023年は「風」の運気をもつ年
四緑木星が中宮に位置する2023年は、「木」の気をもつ年ですが、同時に「風」の気をもつ年でもあります。「風」の気は「木」と「火」が交わることで生じ、その気はさまざまな出会いをもたらす「縁」の運気をつかさどるとされ、運気において最も大切なものと風水では考えます。
「縁」の運気というと恋愛や結婚などの運気を思い浮かべるかもしれませんが、風の年の「縁」とは、恋愛・結婚だけではなく、さまざまな運気と「出会う」ことを指します。パートナーとの出会い、信頼できる人との出会い、楽しい人間関係との出会いはもちろん、お金、仕事、物、タイミング、ラッキーな出来事など、あらゆる「出会い」をもたらすのが「風」のもつ大きな力となります。どんな運気も「出会い」から生じます。
風水では、「風」の力を味方につけ、「風」の気を操れる人のことを「風遣い」と呼びますが、その風遣いこそが実は最強の運気をもつ人と言われているのです。
身も心も風通しよく、軽やかに。ほどよい湿度をキープして運を定着させて
常に動き続けている「風」の気を、運として取り込むためには、風をしっかりキャッチできる態勢や環境づくりが欠かせません。もしあなたが、「出会いはあるのに、その先に進めない」「風を吹かせる開運行動をしても効果が出ない」と感じているなら、自分の生活習慣や考え方を見直してみましょう。
まず、家の中にきちんと風を通しているかどうか。ストレスや悩みをため込むのも、風通しの悪さにつながるので気をつけましょう。
また、心や体はできるだけ軽いほうが風に乗りやすくなります。荷物はコンパクトにし、髪型や服装も軽やかに。話題になっているものはすぐ試してみる身軽さも大切です。こだわりや思い込みもなるべくもたないようにしましょう。「私たち親友よね」などと、自分の心情を相手に押しつけたり、初デートで結婚の話を持ち出したりするのも「重さ」のあらわれなので、くれぐれも気をつけて。
さらに、「風」の気は「水」のあるところに留まるという性質があるため、湿度の管理も重要なポイント。除湿と保湿を上手に使い分け、自分自身も家の中もほどよい湿度をキープするよう心がけましょう。
風を取り込む環境づくり4つのポイント
風通しをよくする
一日一回は窓を開け、空間に風を通しましょう。窓を開けられない場合はサーキュレーターやシーリングファンなどを活用して。クローゼットや収納スペースはモノを詰め込みすぎないようにし、定期的に扉を開けて風を通しましょう。また、悩みごとはため込まずに人に相談する、ストレスはこまめに解消するなど、心の風通しもよくして。
身も心も軽やかに
いくら風が吹いてきても、体や心が重たいと、風には乗れません。例えば、見た目のイメージが暗くて重たい、前髪が長くて重たい、荷物が多くてバッグが重い、面倒くさがりで腰が重いなど、ひとつでも心当たりのある人はすぐに改善を。「〜すべき」「絶対に○○しなくちゃ」などというこだわりや思い込みも捨て、臨機応変な考え方、行動を心がけましょう。
香りに気を配る
風に乗って広がる香りは、縁を呼び込むキーアイテムです。香水やコロンで香りを身にまとう、家ではアロマディフューザーで香りを漂わせるなど、常によい香りに囲まれて暮らせるような環境づくりを。ただし、化学的に合成された香りは逆に運気を落とすので気をつけましょう。また、体臭や口臭、ゴミの臭いなど、不快な臭いはできる限りシャットアウトして。
ほどよい湿度を保つ
「風」の気は、「木」と「火」が合わさったところに生じるため、湿気が多いと消えてしまいますが、その一方で「水」が全くないと「風」の気は定着しません。つまり、乾燥しすぎず、ジメジメしてもいない、ほどよい湿度をキープすることが運気アップのカギなのです。家の中はもちろんのこと、肌や髪の状態にも気を配り、常に「いい感じの湿度」を保ちましょう。
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『李家幽竹の幸せ風水 2023年版』 李家幽竹 著
世界文化社
李家幽竹(りのいえ・ゆうちく)
空間風水学会理事長。「風水とは環境を整えることで運を呼ぶ環境学」という考えのもと、衣食住から行動まで、さまざまな分野でアドバイスをおこなっている。講演、セミナーを中心に、テレビ、雑誌、ラジオでも活躍。風水を仕事にする人材を育成するため、「一般社団法人 李家幽竹 空間風水学会」を設立し、理事長をつとめる。著書に、『李家幽竹 花風水カレンダー2023』(今秋刊行予定)など多数。