眼下に鉄路が眺められる 元国鉄マンが開いた鉄道居酒屋
新横浜機関区
トレインマークを探して街に出れば、思わぬところに辿り着く。『新横浜機関区』は、鉄道好きが集う居酒屋だ。店主の花島信之さんは、元国鉄職員で「60歳になったときに、昔の仲間とまた集まれたら」と店を始めたという。
鉄道グッズがところ狭しと並ぶ店の窓を開ければ、眼下をJR根岸線の電車が行き交う。
「店をここに決めたのも、ときおり通る貨物列車を上から眺められるからなんです」(花島さん)
新横浜機関区
神奈川県横浜市中区吉田町10 齋藤ビル5階
電話:045・242・8050
営業時間:17時〜23時(最終注文22時30分)
定休日:日曜(祝日の場合、変更あり)
交通:JR根岸線関内駅より徒歩約3分
トレインマークに魅せられ刺繡で表現をする
鉄道クロスステッチ
鉄道のトレインマークに魅せられた鞍田恵子さんは、クロスステッチという刺繍の手法で、名列車のマークを再現する。限られた数の布目に糸を通すのでデジタルのドット絵のようになり、味になる。
「細かく表現できないところを、どう省略や誇張して刺繍をするのか、そこが醍醐味です」(鞍田さん)
取材時は、黒岩保美が手がけた「はと」に取りかかっていた。国鉄に採用されなかった図案もすべて作るという。
取材・文/宇野正樹 撮影/杉﨑行恭(新横浜機関区)、高橋昌嗣(クロスステッチ)
撮影/植野製作所 図版/日本海ファクトリー
※この記事は『サライ』本誌2022年2月号より転載しました。