式年遷宮や伊勢志摩サミットで、近年、改めて注目を集めた伊勢神宮。江戸時代にも、幾度となく、伊勢参りが流行し、多くの庶民が伊勢神宮に参宮しようと旅に出ました。
今回は、伊勢参りに関するクイズを4問、「江戸文化歴史検定」(通称・江戸検)の過去問題からピックアップしてみました。ぜひ挑戦してみてください!
【クイズ1】
伊勢神宮へのお蔭参りでは、多くの人が十分な準備もなく出発し、道中の人々の施行を受けて参宮を果たしました。彼らの多くは施しを受けるために、ある日用品を持って出かけましたが、それは何でしょう?
(い)印籠
(ろ)桶
(は)盥(たらい)
(に)柄杓(ひしゃく)
【クイズ2】
十返舎一九著『東海道中膝栗毛』にも登場する、伊勢土産として有名な腹痛・胃腸病などに効く丸薬はどれでしょう?
(い)実母散
(ろ)陀羅尼助
(は)読書丸
(に)万金丹
【クイズ3】
江戸後期には、伊勢参宮がさかんに行なわれるようになりました。では、東国の庶民の伊勢参宮についての記述として、正しいのはどれでしょう?
(い)伊勢参宮のあとに、京で寺社参詣をしてはいけなかった
(ろ)御師と呼ばれる神職らが、伊勢暦や御札を配って参宮をすすめた
(は)寒さを避けるため、夏から秋にかけてが参宮の最盛期だった
(に)宮川を渡ると神域に入り、駕籠(かご)料金も割高となった
【クイズ4】
江戸時代には伊勢参りをめぐる奇談がいくつかあり、それらをまとめて出版した本もありました。さて、会津藩士小川渉著『志ぐれ草紙』をはじめ、江戸時代の随筆などにもよくみられる伊勢参りに関する奇談とは、次のどれでしょう?
(い)鳩が御札を運んできた
(ろ)御札と一緒にオタマジャクシが降ってきた
(は)伊勢参りの帰りに小判をくわえた蛇に出会った
(に)犬が1匹ではるばる遠方から伊勢参りをした
以上、4問です。いかがでしょうか?