写真・文/矢崎海里
暑さが続き、だるい、食欲がないなどの夏バテ症状に悩んでいませんか。
冷房の効いた部屋に長時間いたり、暑さで寝苦しく、睡眠不足になることも夏バテに繋がります。
今回は食欲がない時の食事のポイントや、バランスよく栄養が補えるレシピをご紹介します。
夏バテ気味で食欲がない時は
暑さで食欲がなく、欠食したり、ついつい喉越しのよい麺類ばかり食べていませんか。
必要な栄養が補えず、体力低下に繋がります。冷たいものばかり飲んだり食べたりしているのも、夏バテ症状を悪化させる一因です。
食欲が湧かない時の食事ポイントを、いくつか記載していきます。
・少量で食事の回数を増やす
無理して一度にたくさん食べずに、一回の食事の量を減らして食事の回数を増やすことも有効です。
ナッツや果物などの間食も有効です。
・栄養バランスのよい食事を
食事量は少なくても、質の高いメニューで栄養を補いましょう。
卵や乳製品、大豆製品など、良質なたんぱく質が補える食品や、ビタミンを効率よく補える野菜や果物がおすすめです。麺類を選ぶ場合、薬味だけではなく肉や魚、野菜などをトッピングするとさまざまな栄養が補えます。
・食欲の湧く工夫を
スパイスや香味野菜で香りをプラスしたり、お酢で酸味をきかせるなど、食欲がアップする調理の工夫も効果的です。にんにくやにらなどのスタミナ食材を使うのもいいですね。
今回は豆腐や卵など、バランスよく栄養を補える食材を使ったレシピをご紹介します。
干しえび入り炒り豆腐
【材料】(2人分)
木綿豆腐 1/2丁
卵 1個
人参 1/4本
椎茸 1個
干しえび 大さじ1
うすくちしょうゆ 大さじ1/2
みりん 小さじ1
顆粒和風だし 小さじ1/4
青ねぎ 適量
【作り方】
1.豆腐はキッチンペーパーにくるみ、600Wの電子レンジで2分加熱する。
2.人参は千切りに、椎茸は薄切りにする。青ねぎは小口切りにする。
3.卵は割りほぐしておく。
4.フライパンに豆腐、人参、椎茸を入れ、水気を飛ばしながらやや強火で炒め煮にする。
5.水分がなくなってきたらうすくちしょうゆ、みりん、顆粒だしを加える。
6.卵を加えて中火で炒める。
7.干し海老を加えて火を止める。うつわに盛り、青ねぎを散らして完成。
先ほどご紹介した栄養バランスを整える食材を多く使った、胃に優しい一品となっています。
良質なたんぱく質が豊富な卵、豆腐などを使用しているのがポイントです。
少量でも栄養価が高いのも特徴。
木綿豆腐は押し固めて作られているため、絹豆腐より全体的に栄養価が高くなっています。
いり豆腐は油を使わず仕上げています。
うすくちしょうゆがない場合、こいくちしょうゆでも大丈夫です。
作り置きにもおすすめです。
エネルギー:174kcal
食塩相当量:1.1g
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この時期はシャワーで済ませがちですが、ゆっくり湯船に浸かることでも夏バテ症状を和らげる効果があります。食事に気をつけながら体をしっかり休ませましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。