今年は日本とスイスが通商条約を締結した1864年から150周年を迎えます。両国の特別な年ということで、さまざまなイベントも行われ、現在、東京・上野の国立西洋美術館で開催されている『フェルディナント・ホドラー展』もそのひとつです。ホドラーはスイスの国民画家とも呼ばれ、絶大な人気を誇ります。身近なスイス・アルプスの自然を愛し、想像力の源としました。
そこでユングフラウ鉄道に乗って、スイス・アルプスの魅力を4回にわたり、ご紹介します。
【第1回・インターラーケン】
チューリッヒ空港から鉄道で約2時間10分、インターラーケンに到着します。インターラーケンは、スイスのほぼ中心部に位置、標高は 568mです。アイガー、メンヒ、ユングフラウなどに代表されるベルナーオーバーラントの山岳リゾートの基地です。世界遺産に登録されている「スイスアルプス ユングフラウ‐アレッチ」への玄関口で、冬はスキーリゾートへの基点ともなります。
街は周りの雄大な自然とは対照的にメインストリートには高級ホテルやカジノ、おしゃれなカフェ、土産物店が並び、年間を通じて世界中から多くの観光客が訪れます。インターラーケンとはラテン語で「湖の間」を意味し、その名の通りトゥーン湖とブリエンツ湖に挟まれています。
今回宿泊したホテルは『ヴィクトリア・ユングフラウ・グランドホテル&スパ』です。豪華な5つ星ホテルで、外観・内装ともに優雅なヨーロピアン調、室内プールもあります。インターラーケンの西駅と東駅の中間にあり、正面にはユングフラウの峰という好立地です。朝食には多彩なチーズ、濃厚な蜂蜜、新鮮なフルーツ、さらにシャンパンも用意されています。バーには日本のウイスキー「山崎」も常備されていました。