旅先では、観光だけではなく、滞在先のホテルや旅館での時間を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
快適で贅沢な時間を過ごせるホテルや旅館を厳選して取り扱う宿泊サイト「⼀休.com」に掲載されているホテルの中から、⼤⼈の贅を知り尽くしたサライ.jp 読者におすすめしたい「有名建築家の宿」を厳選しました。宿を予約する時には、お気に入りの建築家が設計したホテルや旅館があるかどうかを探してみるのもいいでしょう。
宿泊したいホテルを⾒つけたら、<⼀休ボタン>をクリックしてください。「⼀休.com」でWeb予約が可能です。
屋外の観光は、どうしても天候に左右されます。天候に恵まれなくても、滞在そのものを楽しめる宿なら、そこで過ごす時間も特別なものとなるでしょう。
■1:大正屋
『大正屋』は、100年近い歴史を持つ、大正14年創業の老舗温泉旅館。日本三大美肌の湯ともいわれる、佐賀県の嬉野温泉にあります。嬉野温泉は長崎県との県境に近い温泉地。最近焼き物の町として注目を集めている長崎県の波佐見まで、レンタカーがなくても路線バス1本、15分ほどでアクセスできます。良質な温泉と、焼き物巡りの両方を楽しめる好立地が魅力。
▷日本三大美肌の湯を堪能する
嬉野温泉のお湯は、お肌がツルツルになることで知られています。泉質は、ナトリウムを多く含み、無色透明。『大正屋』には、趣きの異なる大浴場が男女別に2か所ずつ設けられています。露天風呂「四季の湯」は立ち寄り客も利用可能な大浴場ですが、滝のある庭園を楽しめる「滝の湯」は宿泊者専用。午前中なら「四季の湯」も立ち寄り客は利用できないので、午前中に「四季の湯」を利用して、夜は「滝の湯」を利用すれば、より一層のんびりと楽しめるでしょう。
▷この宿ならではの魅力
『大正屋』は、皇居新宮殿の基本設計などにも携わった、吉村順三氏の建築です。吉村氏はアントニン・レーモンド氏のもとでモダニズム建築を学んだ日本を代表する建築家です。
嬉野温泉の中心街にありながらも緑豊かな『大正屋』は、緑の空間と調和した建物が心地よい宿です。宿泊は「離れ」「本館」「東館」の3タイプから選べ、基本は和室ですが、畳の上にベッドを設けた部屋や、車いすでも利用可能なバリアフリーの洋室も用意されています。
問い合わせ先
IN 15:00~19:00
OUT 10:00
室数 全73室
ペット 不可
お子様 可
TEL/0954-42-1170
住所/〒843-0301 佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2276-1
おすすめのプランは、「【50歳以上限定のおとな旅・10%OFF】日本庭園と檜内風呂付客室・大正屋特選会席<部屋食・松会席>」2名で67,320円~。
■2:ふふ 奈良
『ふふ 奈良』は、奈良公園の一角に建つ、全30室の小規模な静かに過ごせるホテル。ナチュラルホルンで鹿を呼び寄せる「鹿寄せ」が行われる飛火野(とびひの)に近く、広大な草地でのんびりと過ごす鹿たちを、ホテルからすぐ近くで見ることができます。
また、鷺池に浮かぶ 六角形のお堂「浮御堂」にも徒歩5分ほど。奈良らしい景観を楽しめる好立地が魅力です。
▷全ての部屋に露天風呂が完備
『ふふ 奈良』では、全ての部屋に露天風呂が備わっています。館内には薬湯の貸切風呂もあり、薬発祥の地・奈良らしいお湯が楽しめます。
部屋の露天風呂でも薬湯の雰囲気が楽しめるように、10種類以上の植物をブレンドした「和漢の香りの湯」という、オリジナルの入浴剤も用意されています。じゅうぶんに成分が抽出できるように、入浴する数時間前から湯船に入れておくといいでしょう。
▷この宿ならではの魅力
『ふふ 奈良』は隈研吾氏の設計。隈研吾氏の設計には珍しく、奈良墨をイメージした落ち着いた墨色が特徴です。また、外観には、板を1枚おきにズラして少し重ねて張る「大和張り」や、奈良格子、 連子格子など、古都奈良らしい工法が使われています。
食事は、「瑜伽山園地(ゆうがやまえんち)」という、奈良公園の一部でもある庭園を通り抜け、庭園に面した2階建ての「滴翠(てきすい)」で。薬発祥の地・奈良にちなんだ、和ハーブを使った日本食がいただけます。
問い合わせ先
IN 15:00~22:00
OUT 11:00
室数 全30室
ペット 不可
お子様 可
TEL/0570-0117-22 (スモールラグジュアリーホテルズ総合予約センター)
住所/〒630-8301 奈良県奈良市高畑町1184-1
おすすめのプランは、「ふふ 奈良 1泊2食付/日本料理」2名で77,000円~。
■3:ベネッセハウス
瀬戸内海に浮かぶ直島(なおしま)は、島全体でアートを楽しめる、アート好きにおすすめの旅先。島のランドマークとなっている草間彌生氏の「南瓜」、家プロジェクト、直島銭湯など、さまざまなスタイルでアートに親しめます。
この直島に、美術館とホテルが一体となった施設として1992年に開館したのが、建築家・安藤忠雄氏が設計した『ベネッセハウス』です。
▷安藤忠雄氏の建築を堪能する滞在
『ベネッセハウス』での滞在には、美術館の中に泊まれる「ミュージアム」、瀬戸内の絶景を堪能できる「オーバル」、海と緑とアートに囲まれる「パーク」、さざ波の音に包まれる「ビーチ」の4タイプがあります。
直島にはこの『ベネッセハウス』の他にも、安藤忠雄氏が設計した「地中美術館」や「ANDO MUSEUM」があり、日中の観光でも、宿に戻ってからの滞在そのものでも、安藤建築を楽しむ時間が過ごせます。
▷この宿ならではの魅力
『ベネッセハウス』は、経年とともに瀬戸内海国立公園の環境と溶け込むように構成されています。
中でも、ベランダから緑の芝生に点在する屋外展示作品や瀬戸内海を眺められる「パーク」、ベネッセハウスの中で最も海に近く、水面との目線が近い「ビーチ」タイプは、2006年に新設された客室で、それ以前に『ベネッセハウス』に宿泊したことがある人にもおすすめです。
問い合わせ先
IN 15:00~24:00
OUT 11:00
室数 全65室
ペット 不可
お子様 可
TEL/087-892-3223
住所/〒761-3110 香川県香川郡直島町琴弾地
おすすめのプランは、「21/06/14- ベネッセハウス 1泊2食付プラン(夕食和食)」2名で64,614円~。
■4:道後舘
聖徳太子や斉明天皇、夏目漱石、正岡子規など、多くの偉人や文人墨客が訪れた歴史ある道後温泉。有馬・白浜と並び日本最古の温泉ともいわれ、松山空港やJR松山駅からのアクセスもよく、多くの温泉好きが訪れる温泉地です。
『道後舘』は道後温泉の高台に建つ、黒川紀章氏が手がけた古き良き時代の温もりを現代に伝える温泉旅館です。
▷三千年の昔から湧き続ける名湯を楽しむ
大浴場は100パーセント道後温泉の引き湯です。館内に設けられた、古い町並みを彷彿とさせる湯けむりの道を通って大浴場へ。情緒溢れる道をくぐりぬけた先では、あつ湯、ぬる湯、打たせ湯、露天風呂、寝風呂、サウナが楽しめます。
入浴後は、畳敷きの休憩どころで寛ぎのひとときを。『道後舘』の地下井戸からくみ上げたミネラルウォーターと、その水で作ったお茶で、のんびりと湯上りの時間を過ごせます。
▷このホテルならではの魅力
『道後舘』は、古いものと新しいものの調和を共生と呼び、自身の建築テーマとしていた黒川紀章氏の設計。黒川紀章氏は、中銀カプセルタワービルなどを手掛けた、日本を代表する建築家です。江戸期の蔵屋敷をイメージしたロビーの中央には、吹抜けの2階からゆるやかに流れる滝が。川がロビーを巡るように流れていて、せせらぎが耳に心地良い響きをもたらします。
食事は、厳選された瀬戸内の旬の素材・地元産の食材をが使われた本格会席料理です。また、料理を彩る器も、料理長が自ら窯元に赴き、その目で選んだものが使われています。
問い合わせ先
IN 15:00~22:00
OUT 10:00
室数 全90室
ペット 不可
お子様 可
TEL/089-941-7777
住所/〒790-0841 愛媛県松山市道後多幸町7-26
おすすめのプランは、「【カップル・ご夫婦限定プラン】11:00 OUTでのんびり 道後温泉旅行はゆっくり滞在」2名で50,600円~。
■5:ガンツウ
『ガンツウ』は、瀬戸内海に浮かぶ船の宿です。客室は19室。全室が、海面からの距離が近いテラス付きのスイートルーム。
神々しい朝の海や、空も海も染める夕日、近づく島影と遠ざかる陸地、島と島を結ぶ橋など、飽きることない瀬戸内海の風景が楽しめます。美しい景色に溶け込み、穏やかでのんびりとした贅沢な船旅が叶います。
▷思い思いに楽しむ船の旅
瀬戸内海に浮かぶ島々の景色を楽しめるオープンデッキや、ラウンジやショップ、寛げる縁側など、船内には海の上の時間を存分に楽しめる設備が用意されています。
レストランは、和食・洋食の他、海を眺める6席だけの鮨カウンターも。瀬戸内海の島々をイメージしたカクテルが楽しめるカフェ&バーもあり、小規模な宿としての船とは思えない充実度です。
▷この宿ならではの魅力
『ガンツウ』は、「牛久のギャラリー」や「竹林寺納骨堂」などで知られる建築家、堀部安嗣氏のデザイン。太陽や海の色を映し出すシルバー色の船体には、客室はわずか19室のみ。限られた宿泊客だけが、陸地から離れた非日常の環境で特別な時間を過ごせる、海に浮かぶ贅沢な宿です。
「多島美(たとうび)」と呼ばれる、瀬戸内海とそこに浮かぶ島々が作る美しい風景。お目当ての景色や、休暇が取れる日程に応じて、複数の航路から一つを選ぶのも楽しみのひとつです。
問い合わせ先
IN 15:00
OUT 11:00
室数 全19室
ペット 不可
お子様 不可
TEL/03-6823-6055 (ガンツウデスク)
住所/〒720-0551 広島県尾道市浦崎町1349-15
おすすめのプランは、「【西回り航路】 せとうちの海の道を辿り、古を愛でる 3日間航路 宮島沖・大三島沖錨泊」2名で1,050,000円~。
***
美術館や博物館、駅、空港など、国内外で設計を手掛ける、日本を代表する有名建築家。お気に入りの美術館や博物館の設計者を調べて、その建築家が手がける旅館やホテルに泊まる旅というのも素敵です。
※本記事で紹介したプランの価格はすべて税込です。
※本記事は2021 年9⽉19⽇(日)時点での情報をもとに作成しています。
提供されるサービスの内容は随時、変更になる場合があるため、各プランの詳細をご確認のうえお申し込みください。
情報・写真提供/⼀休.com
文/京都メディアライン
HP: http://kyotomedialine.com
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