大学生がお金を稼ぐ方法といえば、飲食店や塾講師などのバイトが定番だが、どうやら最近はバイト以外でお小遣い稼ぎをしている学生もいるようだ。そんな今どきの女子大生のお金事情について、日本最大級の女子大生マーケティング会社「KIRINZ」が、都内46大学に通う女子大生500名を対象に「アルバイト収入」に関するアンケート調査を実施した。すると中には、ライブ動画配信アプリを使って動画配信を行ない、そこに集まった視聴者からの“投げ銭”(金銭提供)で稼ぐ人もいた。早速、調査結果を詳しくみてみよう。
女子大生のアルバイト先第1位は「飲食店」
現在、どんなアルバイトをしているか尋ねたところ1位には「飲食店」がランクイン。約3割近くの女子大生が飲食店(居酒屋、レストラン等を含む)でのアルバイトをしていることがわかった。次いで2位は「していない」。約1割の女子大生は実家からの仕送りでやり繰りしたり、単発のアルバイトなどでお小遣いを稼いでいるようだ。そして3位には大学生のアルバイトの定番である「塾講師」がランクインした。
ランクイン外には「法律事務所」「Apple Store」「化粧品販売」など。さらに動画配信アプリ内で“投げ銭”で稼いでいる女子大生もいた。
「お小遣いを稼ぐため」「社会勉強のため」アルバイト先を選ぶ女子大生の意識の違い
アルバイトを始める理由として最も多かったのが「お小遣いを稼ぐため」だった。その他“接客の基本を学びたいと思った”、“弁護士になりたいから”、“大学で学んでいる中国語を生かしたかった”など、自分の就職に直結する職場や、コミュニケーションなどの経験を重視して接客業を選ぶなど、社会勉強としてアルバイト先を選択する女子大生もいた。
アルバイト先を選ぶ基準TOP3は「時給」「人間関係」「場所」
アルバイト先を選ぶ際は「時給」、「楽しさ・人間関係・環境」「場所」を重視する人が多いようだ。4位と6位には、先述したアルバイトで社会勉強をするため、就職に役立たせたい等の理由から「仕事内容」「成長できるか・今後役立つか」がランクイン。5位には授業やサークル、イベント毎など大学生の都合に合わせやすい「シフトの融通が効く」がランクインし、意外にも「制服の可愛さ・髪型の自由度が高い」はアルバイト先を選ぶ基準としての優先順位は低いことがわかった。
最高月収100万円超えの人も! 今どきの女子大生の月収は?
「時給はいくらですか?」と聞いたところ、1位「1000円~1199円」が約5割、2位「1200円~1399円」が約2割となった。その上で「月々いくら稼いでいますか?」という質問には「7万1000円~8万円」が約2割の回答で1位にランクイン。週3~4のペースでアルバイトをしている女子大生が多くいることがわかった。中には「20万円以上」と回答する女子大生も。芸能の仕事をしながらInstagram等のSNSでインフルエンサーとしてPRの仕事をしたり、先述したライブ配信等で稼ぎ、合計月収100万円超えという強者もいた。
現役女子大生の「パパ活」に対する新常識。『固定パパ』『都度パパ』とは?
「パパ活」とは、女性が年上の男性と食事などデートをし、その見返りに金銭的な援助を受ける活動のこと。3年ほど前からネットを中心に「パパ活」というワードが飛び交うようになった。今回のアンケートで「パパ活をしたことはありますか?」という質問には2%の女子大生か「ある」と回答。「パパ活に関してどう思いますか?」という質問には、批判的な意見が目立つ中、「利害が一致しているなら問題ない」「そういう生き方もある」などの回答もあった。中には「ちょっと興味はある」「性関係が無ければ是非したい」といった肯定的ともとれる回答も。デートや食事をするだけで経済的援助を受けられる「パパ活」もあれば、性関係を持つ「パパ活」もあり、受けられる援助金額の相場も変わってくることや、定期的に会う“固定パパ”や不定期で会う“都度パパ”という区分けも存在するといった意見も寄せられたという。「パパ活」という定義が人によって曖昧な中、性関係の有無に関わらず、やはり全体的には「危ぶない」「身体を大切にすべき」「気持ち悪い」なとどの否定的な回答が多かった。
飲み会に参加するだけで謝礼がもらえる新時代アルバイト「ギャラ飲み」
さらに最近では飲み会に参加するだけで謝礼がもらえる「ギャラ飲み」という存在もある。「ギャラ飲みをしたことがありますか?」という質問には5%の女子大生が「ある」と回答(先述の「単発のアルバイト」に含む)。「経験がある方は一度の飲み会で最高いくらもらえましたか?」との質問には「1500円」といった比較的安価な謝礼から「1万円」、さらには「5万円以上」という高額な回答も挙がった。
生活費のため、好きなブランドの洋服を買うため、将来のために貯金を……など、お小遣いを稼ぐ目的は人それぞれ。新年度を迎え新たにアルバイトを始める学生もいることだろう。今回のアンケートでわかるように、今は大学生のお金の稼ぎ方も多様化しているようだ。
文/鳥居優美