写真はイメージです

社会での女性の地位向上はまだまだ遅れてはいますが、結婚してからも仕事を続ける妻が、家事・育児を一人でこなすのではなく、夫と分担するという考え方が支持されるようになってきています。その一方で、「オレが働いて収入を得ているのだから、対価のない家事・育児は妻がやるのが当たり前」と考えている男性たちも、まだ少なくないというのが実情です。

日常の中で妻たちを怒らせる、夫たちの無神経な発言を「地雷ワード」と呼びます。

夫婦問題研究家として、相談件数4万件以上を手がけた夫婦カウンセリングのパイオニアである岡野あつこさんを監修者に迎えた『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』から、妻をイラっとさせる地雷ワードをご紹介します。妻からは共感の嵐ともいえる言葉ばかりで、夫からは「そんなことで怒るの?」という気づきがあるはずです。発言を少し工夫するだけで夫婦関係は円満になるもの。夫婦関係をより良く保つヒントにしてみてください。

監修/岡野あつこ

こんなにいるの? 夫が放つ「地雷ワード」経験者

『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』の制作にあたり、20~59歳の子あり既婚女性を対象に、妻の夫の言葉に関する意識調査をしたところ、無自覚な夫の発言を経験している人が多数存在し、その8割が「言葉選びを直してほしい、もしくは正してほしい」と、言葉選びの改善を願っていることがわかりました。

夫に対し、家族や夫として嫌だなと思うひと言を発した、と思ったことはありますか?

「毎日のようにある」「頻繁にある」「たまにある」までの回答をした対象者の割合は約62%にも及び、なかでも10人に1人は「毎日のようにある」という結果に驚愕です。

嫌だな、イラっと感じた、もしくは感じそうな夫の言葉があれば教えてください

夫の言葉の中で嫌だと感じるワード上位3つには、「うん、それでいいや」「今日1日、なにやってたの?」「俺のパンツ、ないんだけど」がランクイン。誰でも無自覚に言ってしまい兼ねない、何気ない一言に夫側は驚くかもしれません。その他、子育てや家事の役割分担についての何気ないひと言、仕事を家庭に持ち込んだビジネスマウンティングの言葉が目立ちます。ふとした瞬間に、知らず知らず、相手の機嫌をそこねたり、傷つけたりしている可能性が高いことがわかります。

[調査について]
・調査:日本文芸社
・調査期間:2023年6月9日
・調査サンプル数:500名
・調査対象:全国の20~59歳以下、既婚女性・子供あり
(20代100名、30代150名、40代150名、50代100名)
・調査手法:インターネット調査

夫婦円満に過ごすためには、「地雷ワード」を知ることが重要

「地雷ワード」とは、夫婦間で交わされる日常の会話のなかで、ふとした瞬間に相手(ここでは妻)の機嫌を損ねたり、傷つけたりするひと言と定義しています。

同じ屋根の下で暮らす夫婦であれば、毎日、顔を合わせるなかで、「会話」がひんぱんに交わされます。そして、この会話こそが、コミュニケーションのなかでも特に取り扱い注意の代物なのです。会話のなかでは、相手をほめる言葉もあれば、ときとして貶める言葉もあります。ここで問題なのは、言葉ひとつで相手の感情を良い状態にも悪い状態にも簡単に導いてしまえるという点です。

そういう意味でも、会話の際にもっとも重要視すべきなのは、相手に対する言葉づかいといえます。ここが疎かになると、いわゆる「地雷を踏む」危険性が高くなります。あなたが何の気なしに発した言葉で、受け取った側がもし傷ついたとすれば、その言葉は「毒」でしかありません。反対に、相手が喜んでくれるような言葉であれば、それは「薬」となり、二人のコミュニケーションはうまく機能し、良好な夫婦関係が継続できるのです。

自分の言葉が相手を傷つけていないか、不機嫌にさせていないかどうか、それを知るためには地雷ワードそのものを把握すること。そして、それがなぜ地雷となるのか、その意味合いをしっかりと理解することが大切なのです。

相手を傷つけずに、言いたいことを伝える「言葉選び」とは?

地雷ワードが、夫婦間の会話のなかで頻発する大きな理由としては、男性と女性の性差、生物学上の違いが挙げられます。一般的に、男性は論理優先的で、女性は感情優先的と考えられています。男性は目的を成就するために効率を優先させがちな一方で、女性は目的達成までのプロセスを楽しむほうに重きを置きがちなのです。こうした違いが会話にも表れる傾向があるため、この点を把握するかしないかで、異性の相手に向けて発する言葉にも差が出てきます。しっかり言葉を選んで、いかに相手を傷つけたり、イラ立たせたりせずに、自分の考えを伝えるかが大切なのです。

夫側は、家事・育児について、その苦労や大変さを理解していないことが多いです。たとえば、ふとした際に「手伝おうか」と夫が優しく声をかけても、妻をイラ立たせることがあります。なぜなら「手伝う」「協力する」という言葉は、自分は当事者ではないというスタンスから発せられるからです。つまり、夫の立場でありながら、家事・育児に対して責任を負うのは妻であり、自分ではないという姿勢であると受け取られるため、妻の気分を害してしまうのです。令和のこの時代、妻が何より夫に求めているのは、主体的に子育てに参加する意識です。お互いが言葉選びに気づかい、お互いの立場や状況を意識しながら相手に接することができれば、地雷ワードは確実に減り、家庭は居心地の良い場所となるでしょう。

* * *

無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典
監修/岡野あつこ
日本文芸社 1,210円

岡野あつこ(おかの・あつこ)
夫婦問題研究家、公認心理師、社会デザイン学MBA。目白短期大学非常勤講師。
1991年に離婚相談室を設立、相談件数4万件以上を手がけた夫婦カウンセリングのパイオニア。離婚・夫婦問題カウンセラー養成講座で後進を育成。マル秘テクニックを交えた的確なアドバイスが好評。NPO日本家族問題相談連盟理事長。『ある日突然妻がいなくなった―聞こえていますか、妻の本音』(ベストブック)、『産後クライシス なぜ、出産後に夫婦の危機が訪れるのか』(角川学芸出版)、『最新 離婚の準備・手続き・進め方のすべて』(日本文芸社)、『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)ほか30冊以上の著書があり、総合情報サイト「All About」の離婚ガイドも担当。テレビ、雑誌などのメディアに多数出演するほか、YouTubeチャンネル「岡野あつこチャンネル」を運営。

 


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