カビ対策で大事なのは「汚れ」と「水滴」を残さないこと

ジメジメと湿度が高くなる梅雨時期の「カビ」──。
「こないだ掃除したのに、もう黒くなっている」「頑張ってこすったけど、なかなかきれいに落ちない」といった経験をお持ちの人も多いのではないでしょうか。

家庭・自動車・業務用のワックスやコーティング剤、衛生清掃製品等を開発・製造・販売する総合メーカー株式会社リンレイ(https://www.rinrei.co.jp/)は、全国20代~60代の男女を対象に、「梅雨時期のカビ対策」に関する調査を実施しました。また、アンケート結果から明らかになった「カビのお悩み」について、カビの専門家である大阪公立大学・藤田先生にカビ対策のコツを教えていただきました。

梅雨時期のカビ対策の参考にしてください。


藤田憲一

大阪市立大学・大学院理学研究科・後期博士課程修了。博士(理学)。
現在、大阪公立大学・大学院理学研究科・研究教授。
カビは水回りだけではなく、ヒトのカラダや食品にも生える。
カビを抑えるクスリを微生物や植物などから探して続けて
おり、近年、薬剤耐性カビの研究にも力を注いでいる。
お風呂の掃除は、カビとの戦いの一つであり、今や趣味に。


調査概要:「梅雨時期のカビ対策」に関する調査
【調査期間】2023年5月1日(月)~2023年5月2日(火)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,028人
【調査対象】全国20代~60代の男女
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

約6割の人が梅雨のカビで困った経験アリ!

実際、梅雨に発生するカビで悩んでいる人はどのくらいいるのでしょうか。
はじめに、梅雨のカビで困ったことがある人の割合について調査を行ないました。

その結果、全国20代~60代の男女の6割近く(58.2%)がカビに悩まされた経験があることが分かりました。

梅雨のカビで一番の悩みは「掃除が大変」なこと

では、梅雨のカビによる悩みとして多いのは、どのようなことが挙げられるのでしょうか。

7割以上(71.1%)の人が「掃除をするのが大変」ということに悩んでいることが分かりました。

また、「すぐにカビが発生する」「嫌なニオイがする」といったことも、高温多湿となる梅雨の時期ならではのお悩みのようです。

梅雨時期に一番カビが気になる場所は、お風呂が約8割!

普段、カビを目にすることが多い場所といえば、真っ先にお風呂場を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、高温多湿となる梅雨はカビにとって好条件な環境となるため、お風呂場以外の場所に発生することも増えるかもしれません。
では実際に、梅雨時期のカビはどのような場所で目にすることが多いのでしょうか。

「お風呂」と回答した人が約8割(79.6%)に上りましたが、4人に1人以上が「洗面所」、5人に1人以上が「窓・カーテン」と回答したことで、梅雨の時期にはお風呂場以外の場所にカビが発生することも多いようです。

では、梅雨のカビでどのように困っているのでしょうか、具体的にお聞きしました。

毎年、カビで困ってしまう梅雨の時期…そのエピソードとは(※一部抜粋)

・臭いし、見た目も汚い。掃除してもすぐカビが生えてくるし、子どもが小さいので掃除が大変(20代/女性/会社員/東京都)
・パッキンの黒カビが何回掃除しても取れない(40代/男性/会社員/愛知県)
・洗面所の壁紙が黒くなって掃除していますが黒カビが取れません。新しい壁紙を貼っても剥がれやすくて困っています(50代/女性/パート・アルバイト/山形県)
・お風呂場のタイルの目地に発生しやすいので困っています。発生してすぐに掃除をすれば大体はこすり洗いで落ちますが少しでも放置するとカビ取り剤を使っても落ちにくくなること、また洗面所やキッチンのシンク下がカビ臭くなって困ります(60代/女性/専業主婦/東京都)

などの回答が寄せられました。

梅雨時期のカビは、お風呂場以外にも洗面所や窓などに発生することがあり、黒く汚れるといった見た目の問題だけでなく臭いなどの理由で困っている様子がうかがえました。

藤田先生からのコメント

多くのカビは25℃付近で旺盛に生育します。つまり、梅雨の時期に水滴が残っている場所(風呂場では特にパッキン周辺、洗面所では排水栓周辺)にカビが生えてきます。水まわりを掃除して、カビを全部除去できたとしても、空気中には無数のカビの胞子が飛んでいるため、水とカビの栄養源(汚れ)があると、そこに付着したカビの胞子が発芽し、25℃の条件では約1週間で菌糸が増えてしまいます。

また、カビの気になる場所やエピソードでも出てきた「窓・カーテン」に生えるカビは、窓のアルミサッシに結露する水が原因です。部屋の室温は20−30℃で年中保たれていますので、梅雨だけではなく、意外にも年中カビに悩まされている場合があります。
壁面などにカビが生える場合も、原因はやはり結露です。断熱仕様の壁紙に張り替えることも有効です。

梅雨の時期に行っているカビ対策で多いのは? その対策で気になる点は?

ここまでは、梅雨のカビでどのようなことに困っているのか、その実状について調査を行ないました。
では、梅雨のカビに対しては、どのようなことを行なっているのでしょうか。

梅雨時期のカビ対策で最も多かったのは「換気をする」の66.5%となり、他にも、「カビ取り剤を使う」「除湿剤・除湿機を使う」といった“湿気”対策を行っている人が多いようです。

藤田先生からのコメント

POINT! カビ対策の基本は汚れを取り、水滴を残さないこと
水と栄養源(汚れ)が両方揃うとカビが生えます。
梅雨の時期にカビが生えやすいのは、適温に加えて、湿度が高く、水が乾きにくいことが理由です。カビ対策の基本は汚れを取るとともに水滴を残さないことです。
短時間の換気では不十分です。水が乾き切るまで、できるだけ長時間換気してください。浴室乾燥機があればより短時間で乾かせますし、あるいは、ちょっと面倒ですがバスタオルなどで目地やパッキンに残った水気を拭き取るのも非常に効果的です。

カビ対策を行なうタイミングは? どのような場所にカビを見つけて判断している?

一般的には、カビを発見したときに掃除や換気といったカビ対策を行なっている人が多いかと思いますが、実際にはどのようなタイミングで行なっている人が多いのでしょうか。

過半数の人が「カビを見つけたとき」にカビ対策を行なっていたことが分かりました。
では、どのような部分に発生したカビを見て、そのタイミングを計っているのでしょうか。

「ゴムパッキン」と回答した人が6割以上となり、それ以外にも「タイルの目地」や「壁」といった回答が比較的に多いことが分かりました。

藤田先生からのコメント

POINT! ゴムパッキンはジェルタイプなどのカビ取り剤でしっかり除去
パッキンは壁面より少しへこんでいることが多く、水がたまりやすい構造になっていますので、カビが生えやすい環境が整っています。
また、パッキンは壁材などと異なり、柔らかい素材なのです。ある種のカビは、菌糸が黒く、しかもパッキンなどの内部に侵入しやすい性質を持っています。一旦入り込んだ黒い菌糸は、パッキンの表面をブラシなどでこすっても簡単には除去できません。ジェルタイプなどのカビ取り剤を用いて、しっかり除去してください。

どのようなことを重要視している? 行なっているカビ対策の課題とは

こまめな掃除や換気、防カビ、漂白……その実、カビ対策にはさまざまな方法がありますが、何か1つを挙げるとしたら、どのようなことを最も重要としているのでしょうか。

「こまめに掃除をすること」「換気をすること」が、それぞれ3割以上となりました。

藤田先生からのコメント

POINT! 水分を残さない、こまめな掃除、換気が大切!
回答のように、こまめに掃除をすることと、換気をすることはとても大切ですね。
しかし、実は一番重要なのは「水分(水気)を残さないようにすること」です。
カビは「適温、栄養源、水」の3つの条件が整うと生えます。風呂場では目地やパッキン、キッチンや洗面所では、蛇口や排水溝周辺など、水が乾き切らないところでカビが目立ちます。しかし、水気をなくすと、カビは付着する足場がないため、なかなか生えてきません。

カビが生えやすいパッキンのカビ予防掃除のポイントとしては、堅いブラシでパッキンをこすると傷がつき、汚れや水気が残りやすくなり、カビが生えやすくなりますのでNGです。カビが生えていなくても、ごく柔らかいブラシでパッキン全体を2,3回軽くこすればOKです。
一方、パッキンの内部で生えたカビはこすっても落とせません。カビ取り剤で十分時間をかけて除去してください。

最後に、カビ対策の課題や、理想的なカビ対策方法について、具体的にお聞きしました。

カビ対策の課題は? どのようにカビを落とせたら良い?(※一部抜粋)

・時間や手間をかけたくないので、さっと落とせる、取れる、そんなカビ止め剤を使ってカビ対策できたら(50代/女性/パート・アルバイト/山形県)
・カビ取り剤を使っているとき、マスクやゴーグルをしていても目や喉に刺激を感じるので何とかならないか考えています(50代/女性/自営業/愛知県)
・一度きれいにカビを落とした状態を長く維持することが課題(30代/男性/会社員/神奈川県)
・お風呂場はいつも最後にタオルで水分を拭き取っていますが、とても面倒なのでもっと簡単にカビ対策できる方法を探しています(60代/女性/パート・アルバイト/神奈川県)

などの回答が寄せられました。

藤田先生からのコメント

カビを生えにくくする対策は水気を残さないことが大切
夏場、湿度の高い時期でも、一旦、水滴を除去し水気をなくすと、カビは付着する足場がないため、なかなか生えてきません。
特にカビが気になる風呂場では、汚れを落とすとともに、換気扇や浴室乾燥機で水気を完全に乾かすこと、あるいはバスタオル等で水気を拭くことがカビを生えにくくするコツです。

生えてしまったカビはこう落とす!
1.お風呂の目地やパッキンに生えたカビは、内部まで菌糸が侵入しているため表面をこすってもとれません。カビ取り剤を効果的に使って除去してください。

2.パッキン以外の場所では、カビは内部まで侵入していないので、カビが生えた表面を見た目できれいになるように掃除すれば大丈夫です。

* * *

いかがでしたか?
カビの専門家である藤田先生のコメントを参考に、今年の梅雨こそカビの悩みを解消しましょう!

 


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