取材・文/ふじのあやこ

写真はイメージです

厚生労働省が発表した「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)」では、2020年度の婚姻件数は 52万5490組、離婚件数は19万3251組。婚姻件数、離婚件数ともに前年よりも減少しているものの、今もどこかで夫婦が誕生して、夫婦が他人になっている。日本の非婚化がメディアなどで多く取り上げられているが、今回は離婚を経験後に再び家族を求める人たちに、その理由を伺っていく。

「元夫は義母にすごく優しかった。自分の親や兄たちとは正反対で、それがとても魅力的にうつりました」と語るのは、晴香さん(仮名・36歳)。晴香さんの一度目の結婚は24歳のとき。授かり婚だったが、子どもが1歳にも満たない時期に離婚に至った。

家族は男女でバラバラ。実家を捨てたことに未練はない

晴香さんは愛知県出身で、両親と5歳上と3歳上に兄、1歳上と1歳下に姉妹のいる7人家族。父親は親族とともに不動産業を営んでおり、ビルのオーナーでもあったことから家は裕福だったという。

しかし、父親は男性至上主義の考えでお金をかけるのは息子たちばかり。姉妹を見て「もう1人男の子が欲しかった」と言われたこともあった。

「もう私たちには好かれる気なんてないんだろうなという態度でした。上の兄はそんなに賢い学校じゃない私大にお金をかけてもらい、下の兄なんて東京の私大に仕送りもたんまり状態。姉は高卒で早々に家を出て、妹も高卒で早々に結婚して、旦那さんに学費を出してもらって大学を卒業していました。私は母方の祖父母を味方につけて、ギリギリ公立大に引っかかって実家から通いで行かせてもらえました」

そんな父親が嫌いだったが、母親のことは好きだった。しかし、母親は晴香さんが就職してすぐに病気により亡くなってしまう。そこから家族はバラバラのまま。

「重いガンだったのである程度覚悟していたんですけど、本当に母親の調子が急激に悪くなってあっという間でした。なんか家の空気がなくなったような感覚に襲われましたね。就職が決まってからも母親の具合が悪かったので私は実家に残っていたのですが、結局何もできませんでした。

お葬式の後にすぐ、地元の内定を断り、大阪で働いていた姉を頼って私も家を出ました。そこから父や兄たちとは法事以外では顔を合わせていません」

【妊娠したことを義母は「お父さんの生まれ変わり」と喜んだ。次ページに続きます】

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