初詣はその年の最初の参拝を意味する
正月三が日は初詣の人出が最も多く、社寺によっては数百万人にものぼる。初詣はその年の最初の参拝を意味し、正月三が日に参るという決まりはないので、いつ初詣に出かけても問題ない。また参るのは神社、寺院のどちらでもよい。
現在のように神社と寺院が明確に分けられたのは、明治時代以降からだ。江戸時代以前は、神と仏が融合した神仏習合(しんぶつしゅうごう)が一般的で、境内に神社と寺院が共存するなど、神と仏は密接な関係にあった。
大切なのは、神仏を敬う気持ちだ。松の内は参拝者に、樽酒や甘酒をふるまう社寺もある。これは厄除けの意味合いがあるので、嫌いでなければ有難くいただこう。
喪中を理由に初詣を控える必要はない
喪中を理由に初詣を控える人もいるが、その必要はない、あるいは寺院はよいが神社は参るべきではないなど、さまざまな意見がある。
喪中は初詣を控えるのが習慣となっている土地柄なら、しないほうが無難だが、そのような習慣がなければ、自分の気持ちで決めてよいのではないだろうか。
文/諸井里見